〆切が近い




『…ちょっと待てや』



ヤバイ。今から書かないと〆切に
間に合わない。何処か落ち着ける
場所はないか。



『…あそこに行こか』



落ち着くし、何よりまたあの
ケーキを食べに。決まりだ、
行こう。そこで、俺はパソコンを
持って家を出た。向かう先は
昨日の喫茶店。



「いらっしゃいませ、…あ!」

『!』

「昨日の!」

『ども』



あ、何か金髪の人に覚え
られてるし。昨日来たばっか
なのに、何でだ?



「あ、この辺で関西出身なの
俺等しか知らんねん」




あー、だからか。俺が関西弁で
話してたから覚えられたって
訳か。それなら納得だ。



『ここ、パソコン大丈夫スか?』

「大丈夫やで!」

『おおきにッスわ。あ、コーヒー下さい』

「! かしこまりました」




少し驚かれてからごゆっくりと
言われた。さて、仕事に取り
かかるか。あ、眼鏡。



『…っし、やる』





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テーマ「人外ファンタジー」
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