不思議な客




「謙也、ケーキのストック
大丈夫か」

「大丈夫やで!」

「ただいま戻りました〜」

「お〜、お帰り財前」

「扱いキッツいスわ」



カラン



珍しい組み合わせの客が来たと
思った。女2人に男1人。つい、
修羅場?なんて思ってしまった。
でも、そうではないらしい。
それにしても、ミスマッチだ。
派手な女性2人に対して、
クールな男性1人。案内には
謙也が行った。



「ハァ、スゴいな」

「あそこか?」

「おん、あそこまで
騒がれるんはな…」



昔のようだと謙也は言う。
そうだろうな。中高は苦労した。
まぁ、こっちに来ても大学が
スゴかったけど。



「派手な2人は騒いどるのに
もう1人は静かやな」

「静かっちゅーより、興味
ないんやないか?」



まぁ、当たり前だろう。ホモで
ない限り。



カラン



「いらっしゃいませ」



謙也が客の元に行くのと同時に
財前が帰ってきた。



「何スか、あそこ」

「ハハ、若いなぁ」

「奥の奴、静かなんに…」

「せやねん。多分、ストッパー
なんやろ」

「でも、どっかで見た事
あるんスわ。あの顔」

「大学一緒とかか?」



ん〜…、と悩む財前。



「あ。もしかしたらあの客女かも
しれんスわ」

「…ハ?」





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