これ、アレじゃないか。伝え
られないからって書いたメモ。
『何でコレ…』
「幸村から」
あのアホが…ッ!だから、あぁ
言いやがったのか!
「終夜さん」
『はい』
「言わせてや、ちゃんと」
『ハイ?』
「好きや、俺と付き合うてくれ
ますか?」
『ッ!』
「アカン?」
『…そういう所、白石さんズルい
ッスよね』
「そうなんか?」
無自覚っていうのもどうだかな。
『俺も好きッスよ。白石さんの
事』
「ホンマ…?」
『ホンマですよ』
「めっちゃ嬉しい」
そう言いながらまた、今度は
笑って俺を抱き締めた。
「やっと、名前で呼べるわ」
『何でです?』
「謙也達と呼び方一緒やん」
『白石さんも気にするんスね、
そういうん』
当たり前や、何て言われた日には
俺も恥ずかしいって言うね。
でもやっと、伝えられた。
好きだって言えた。それだけで
俺は、もう充分だ。
。゜。†。゜。
『白石さーん!』
「どないしたん?零」
『クリーム出来たんやけど』
「ほな、俺によこしてや」
『ハイ』
「ん、おおきに。あ、動かん
といてや」
じっとしていると、口のすぐ横を
舐められた。
≪ ≫