「ご注文決まり次第、お呼び
下さい」



金髪で接客するギャルソンも
珍しい。2人の目はキラキラと
輝いている。俺は呆れて物も
言えない。




「カッコいいわぁ…。何なの、
あのアイドル並みのオーラ」

「見惚れちゃうよね」

『はよ、注文決めろや。
俺は決めたで』

「色気より食い気か!」

「アタシ達と同じように
食べてんのに、何でスタイルが
良いのか謎だわ…」

『そういう体質』




昔から上にばかり伸びている。
おかげでもう少しで170pになる。
誰か貰ってくれないだろうか。




「ご注文お決まりですか」


とかなんとか思ってたら店員が
来た。おぉ、5つもピアス開けて
いるのか。でも、嫌気がない。
淡々と注文を取る黒髪ピアス。




『あ、俺ダージリンと
シフォンケーキ』

「アタシは、カフェオレと
イチゴタルト」

「カフェオレとショートケーキ」




癖になったな、人間観察…。



「ごゆっくりどうぞ」



そう言って笑う黒髪ピアス。
ギャップか、ポーカーフェイス
だとばっかり。つか、騒ぐんじゃ
ない、そこの2人。




『落ち着けや』

「だって…」

『ハァ、彼氏持ちが何言うねん』

「何、零欲しくなった?」

『否、全く全然小指の先程も』

「こいつ…」




てか、俺といて彼氏何も
言わないのか?







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