「まぁ、頑張りなよ」

『あぁ、わぁったから。はよ、
帰れ』

「うわ、零酷い」

『今更やろ』




そう言えば、幸村はいつもの
零だ、って言って笑った。




「終夜さーん」

『今、行くッス』

「じゃ、バイト頑張って」

『おん』




ハッピーエンドねぇ、書ける
のか?俺に。




「終夜」

『なんや、財前』

「お前、一応先輩なんやけど」

『財前先輩、何ですかー』

「めっさ、棒読みやんけ…。
まぁ、えぇわ。お前、部長のこと
好きやろ」

『…ハ?』



なんで、コイツ知ってるんだ?



「図星かい」

『俺かて最近知ったんや』

「さよか」




なんでコイツに話さなきゃ
いけないんだ、こんなこと。




「簡単に諦めんなや」

『ハ?』

「望みはあるて思うとかんと、
苦労するで」

『報われへんと解っとってもか』

「当たり前や」




財前、お前はそう言うが報われ
ないって解ってしまうと迂闊に
行動するのが怖いんだよ。















報われない

(この想いはどうしたら…





第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -