「越前君や」

「おー、お帰り」

「ただいまッス」

「坊や、久しぶり」

「幸村さん、その坊やって言うの
止めてくれない?俺、一応二十歳
過ぎてんだからさ」



…何だよ、この打ち解けはよぉ。
俺だけハブられてる気分なんだ
が。って、アレ?



『おチビ、徳川は?』

「ここにいる」

『どわーッ!』



どうしてこうも神出鬼没
なんだ!?テニス部っつー
奴等は!ビビるだろうが!


「失礼な奴だな」

『うっさいわ』

「相変わらずポーカーフェイス
だね、徳川さん譲り?」

「かもな」



否、違うがな。全くもって違う。
関係ないぞ、徳川とは。



「てか、結構本出したね」

『読んだんか…』

「当たり前だろ」



何が当たり前なんだか知りたい。



「たまには、恋愛モノでも
書いたら?」



…何でお前達まで同じ事を
言うんだ。




バンッ!



「「!」」

『自分等、耳ん穴かっぽじって
よぉ聞けや。何べんも何べんも
言わんでも今回は書くっちゅー
ねん。恋愛モノ』

「零…」

『お前等な、人の気持ちも
知らんで好き勝手言いよって
からに。こちとら、色々悩ん
どんじゃ。バァーロー』



一息で言いきったよ、俺スゲー。





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