「終夜さん」
『ぅおわッ!?』
「堪忍、驚かせてしもたな」
『いきなり出てこんで下さい!』
マジ、ビビった。マジ、
ビビった!!心臓口から出るかと
思った。
「ハハ、堪忍」
今、知った。白石さんは、少し
意地悪だ。
『ちょっとトイレ行って
きます!』
「おん」
あー、心臓に悪い。あの笑顔と
いい、意地悪といい…。俺は
どうしたんだろうか。白石さんの
事で頭が一杯になってる。
『…なんや、俺どしたんや』
白石さんの所に戻ろうと、
トイレを出たら白石さんが
女の人達に逆ナンされてる所
だった。
「堪忍、連れおんねん」
「え〜、一緒に遊ぼ〜よ〜」
…見るからに、はしたなさそうな
人達だ。助けてやろうか。
『蔵ノ介?』
「! 零!」
合わせてくれるそうだ。
何か、白石さんを下の名前で
呼んだのは新鮮だった。
やっぱり
(モテるんやな)
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