やっぱり



映画の後、白石さんと2人で
近くのカフェテリアに入ったは
良いが…




「あの2人、カッコ良くない?」

「ミルクティー色の髪の人王子様
みたい!」

「えー、あのクールそうな人も
良くない?」


コソコソ…





スゴく居心地悪ィ
俺等は、動物園のパンダじゃ
ねぇよ。人だ、人。それに
しても、白石さんは馴れている
のか、ニコニコ笑顔だ。あの、
店で見かける王子様スマイル。



『…白石さん、馴れて
はるんスね』

「昔からやからなぁ、馴れる
わな」




やっぱりか、そうだろうな。
何となくだが、謙也さんと財前も
こんな感じだったんだろう。
大変だったな、うん。気持ちは
痛い程解る。



「あと何処行くん?」

『食器、見に行きたいッスわ』

「えぇな、俺も店の食器
欲しいわ。アンティーク
ショップも回ろか?」

『それ、えぇッスね。
行きましょう』



そんな話をして注文したものを
早めにたいらげ、俺と白石さんは
逃げるようにカフェテリアを
出た。





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