五輪ピアスの店員は財前と言う
らしい。まぁ、悪い人じゃない
っていう事は解った。



「あ、そういやお前…」

『ハイ?』

「噂になっとるで?大学で」



……。ハ?
大学?何故?



「あれや、トップ合格した
学校一の天才」

『…いつの間にそんな肩書きが
付いとったんや』

「学年トップやろ?」




てか何で、そんな事知ってんだ。
俺、この人と会ったことないぞ。



「大学、一緒」

『…ハ?』

「今、大学4年」

『ハァ!?』



何!?何だと!?全然
知らなかったぞ!
こんな目立つ格好してたら
普通気付くし、耳に入るよな!?




「…終夜さん、どしたん?」

「何かと葛藤中ッスわ」

「へぇ…」

「つか、よぉ終夜の制服
ありましたね」

「あぁ、これ白石のやねん」

「…ピッタリなん?終夜」

『体格的にはデカいんやけど、
身長的にはピッタリやねん』

「それもそれでどうなん?」




否、願ったって縮むもんじゃない
からな…。どうしようもない
だろ…。




「今日、終ったら白石ん所に
行くで。見舞いに」

「めんどいッスわ…」

『そういう事言うもんやない
ッスよ』



そう言うと財前は笑った。
綺麗に笑うことも出来るんじゃ
ないか。さぁ、閉店時間まで
頑張ろうじゃないか。













ピンチヒッター

(意外に大変だ…)





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