しばらくして、彼女が会計に
来た。



『さっきはどーもした』

「否、えぇねん」

『あ、クッキー1つ』

「ハイ、クッキー1つですね。
300円になります」

『じゃ、ごちそうさんっした』

「「ありがとうございました」」




本当に、俺はどうしたの
だろうか。まだ、ドキドキ
してる。




「白石店長、これさっきの」

「ノート?…!俺、届けて
くるわ!」




考えている暇はなかった。
急いで彼女を追いかける。



「待ってや…!」



走っていると、彼女の後ろ姿を
見つけた。ふと、ノートに
書いてある名前を呼んだ。


「待ってや!終夜さん!」

『!』

「ハァ…」

『あ、店長さん…。
どうしはったんすか?』

「これ…」

『あ…』



俺の持っていたノートを見て
言葉を漏らした。ノートを
渡すと、スンマセンと言われた。




『店、有るんに…』

「えぇねん、終夜さんが
困るやろ」

『そうッスね、無いとメッチャ
困るッスわ。おおきに、
店長s「白石」

『ハイ?』

「俺、白石蔵ノ介言うねん」

『おおきに、白石さん』



頭を下げられ、彼女はまた歩き
出す。その後ろ姿はとても
凛々しくて…。ヤバい…、
惚れたかもしれない…。













惚れたかも…

(カッコえぇわ…)





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