「あ、白雪いらっしゃい。蔵、逃げるな」
『瑠璃、ケンヤさん』
「…チッ」
あ、蔵今舌打ちした。
「で、白雪。今日はどうしたん?」
『あ、報告しとこうと思ってね』
報告?と首を傾げる3人。
つい、笑ってしまった。
『試験を受けようと思って』
「そうなんか?」
「何のや?」
「近衛士官とか?」
『瑠璃…、違うよ。宮廷薬剤師。いつまでも、門をくぐる理由が客人なんて格好つかないしね』
ほぉ、何てみんな同じリアクションを取るんだ。
「そうか、頑張りや。白雪」
『うん』
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