『ごめん、蔵ノ介』
俺…。
『変な事言った、ごめん』
らしくない。
「…!?」
蔵ノ介…?
「…白雪、その林檎お前は食うな…。
ケンヤ、瑠璃怒んなや…」
「「!?」」
蔵ノ介の身体が傾いだと思ったら
ドッ。
倒れた。
「「蔵!?」」
…え。
え……?
この林檎…。
「失礼。おや、口にされたのは白雪どのではなかったか」
『…あなた、この前うちに来た…』
「白雪どの、そこにある林檎は毒林檎です」
…ッ!
『そんな…』
じゃあ蔵ノ介は…。
「解毒剤はある方が持っています」
『…それはどういう』
「ご同行願えますね?」
もう、後には引けないのか…。
『瑠璃、ケンヤさん…。蔵ノ介をよろしく…』
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