鈴蘭畑で微睡む


GW最終日。全くといって
いい程予定がない。
まぁ、ハッキリ言って
しまえば暇だってことさ。



『母さん、散歩に行って
くる』



それだけ言い残し、
スケッチブックと鉛筆、
消ゴムを持って家を出た。



『鯉のぼりねぇ…。
ウチには無縁ですよって』



女しかいないからね。
ウチは。しばらくすると
川の土手に白い鈴が
たくさんあった。



『鈴蘭畑とは珍しいな』



描こうと思って
近づいたら白の中に
黄色があった。



『!?』



まさかとは思うが…、
否、アイツなら有り
得る…。そ〜っと
近付いて覗き込んで
みる。



「Zzz」



やっぱり…。ジローだ。



「ふぁ…。あ、結ちゃん
だ〜」

『おはよう』



何だ、この明るさは…。



「今日ね、俺の誕生日
なんだ〜」

『ふーん…』



……ぇ。



『うっそ!』



何で今言ったのさ!



『何も用意してないよ』

「じゃあ、ここで一緒に
お昼寝しよ?」

『それでいいの?』

「俺、プレゼントそれが
いいC〜」



なんて唐突な人だよ。
まぁ、いいけど。



「Zzz」

『寝るの早いし…』



スッゴく気持ち良さそう
に寝るんだな。スリー
ピングビューティーって
言葉はジローのために
ある気がする。そこで
無意識に手が動いて、
持っていたスケッチ
ブックには鈴蘭畑で
昼寝をするジローの姿が
描かれていた。




鈴蘭畑でまどろむ
君は

(すごく幸せそうだった)




†アトガキ†
ジローちゃんゴメンね!
こんなんしか、書け
なくて!これでも
頑張った!ちなみに
鈴蘭はジローちゃんの
誕生花です!花言葉は
純潔、純愛、幸福。









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