そこらの女子より可愛いです


今日は、藤吉郎祭。
まぁ、文化祭みたいな
ヤツかな。



『お帰りなさいませ、
お嬢様』



アタシのクラスは、
喫茶店。女子は執事服、
男子はメイド服。まぁ、
男女の衣装逆転って
ヤツ?そして、気に
入った執事とメイドの
アンケートを取る。
そして、一番人気を
決める。一番人気には
オサムちゃんから
ジュース奢って貰えん
だって。



「結、おる?」

「おるよ。倉田ー!」

『何ー?』

「弟君や、水樹」



どうしたんだろ。



『何、水樹…』

「何や、そない驚いた顔
して」

『そのカッコ…』

「あぁ、これか。
テニス部の出し物や」



出し物で浴衣って着る
のか?しかも、
似合ってるし。



「結こそ、執事やん。
流石やな」

『どういう意味や』

「流石、俺の姉貴って
意味」



…いつから水樹は
マセたんだろう。



「なぁ、テニス部に来ぉ
へん?そろそろ休憩やろ」

『おん。西ちゃん、
テニス部行ってくるわ』

「おー、行ってきぃ」



でもなぁ、白石に来るな
言われてんだよなぁ…。



「結、驚くで」

『何が?』

「女装カフェに
いらっしゃい」

『ッ!』



アタシは、息を飲んだ。
…レベルが高い。



「お、倉田ツインズ
やん」

『…謙也なん?』

「見違えてるやろ、
結。財前は謙也と
同じ着物、小春と
ユウジはセーラー」

『レベル高すぎやろ…』

「んで、一番人気は…」



「クララちゃーん」

「はーい」

『!』



…何で、本物の女子が
いるの?



「クララ〜!」

「何や、水樹…ッ!」



何で、顔赤いの?
この子。…もしや、
この子も男子?



『水樹、白石は?』

「おるやん、目の前に」

『…ハ?…え!うそ、
クララちゃんが!?』

「…せやから、来るな
言うたんに」



そう言って顔を赤らめる
白石。可愛くて、何か
悔しいな。



「結…、あんま
見んといて…」

『否、可愛ぇなと』

「結はカッコえぇで」




そこらの子より
可愛いです

(今度からクララって
呼ぼうか)
(勘弁して下さい)









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