来たんだから


「今度の試合、応援に
来てや」

『アホ、蔵ノ介ん所まで
行くんにどんだけ時間
かかる思ってんねん』



蔵ノ介は大阪、アタシは
京都。所謂ちょっとした
遠距離だ。



「…んな事、俺かて
解っとるわ」



およ、珍しく落ち
込んだ。



「それでも、結に
カッコいい所見てもらい
たいんや」



…何、その落とし文句。
うっかりキュンとして
しまったよ!



『何時なん?』

「来てくれるん!?」

『聞くだけや、アホ』

「明日」

『明日ァ!?』



まぁ、夏休みだから
大丈夫だが…、その日の
内に帰れない。



『まぁ、頑張り』

「おん…」

『負けたら許さへんから』

「おん」



電話を切り、明日の
準備をした。蔵ノ介の
お姉さまに泊まりに
行くと伝え(蔵ノ介には
黙っていてくれと
言った)、さぁ寝よう
じゃないか。









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