眠れない夜に


眠れなくてモゾモゾ
してたら。



「眠れないん?」

『あ…、ゴメン。起こし
ちゃった?』

「えぇよ。ほな、ちょお
待っとって」



蔵は、アタシの肩に
ブランケットをかけて
部屋をでた。そして、
しばらくしてから蔵が
何やらカップを持って
戻ってきた。



『これ…、ホット
ミルク?』

「おん、ハチミツも
入ってんねんで」



優しいミルクの匂いが
する。そして、ほんのり
ハチミツの匂いも。一口
啜るとそんなに熱く
なくて猫舌のアタシでも
飲めた。そういえば、
何かの番組でホット
ミルクを飲むと寝付きが
よくなるとか言って
たな…。



『…ん』



いつの間にか、瞼が重く
なってきた。



「眠なってきた?」

『…ん』

「ほな、寝よか」



おいでと蔵に呼ばれ、
素直に蔵のもとに行くと
抱き締められた。



『蔵…?』

「ん?」

『寝よ?』

「結と一緒に寝よか」



横になって2人で布団を
被った。



『おやすみ、蔵…』

「おやすみ、結」



そう言って蔵はアタシの
おでこにキスを落とした。




ホットルク

(優しい匂いに包まれて)


アトガキ
何なんざんしょ?









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