男前彼女


アレ、何かガサゴソ
言ってる。



『ねぇ、マサ』

「ん〜?」

『マサの家族、今日誰も
いないよね?』

「ん」

『じゃあ、何の音だろ』



そういうと、マサが
ギュッと抱きついてきた。



『…マサ、動けない』

「何処にもいかんで…」



いつもはクールなくせに
何で虫の類いとかはダメ
なのかね。あ、お化け
とかもダメだった。
あと、夏特番の心霊番組。



『んじゃ、何だろ。G?』
「そんなもんウチには
おらん!」

『解らないよ?』

「結〜…、探すんじゃ
なか…」

『まずは』



クローゼットだ。



『えい』

「そこはいないじゃろ…」


じゃあ何で声が震えてん
のよ。



『あ、いた。トカゲ』

「ひぃやぁあッ!」



何、その悲鳴。可愛いん
だけど。目が潤んでるし。



「捨てんしゃい!」

『ハイハイ』



むんずと掴んで窓から
ぶん投げた。



「おかしい…」

『否、普通よ』



アタシの彼氏

(乙女です)



「カッコいいなり、結」

『それはどうも』




†アトガキ†
仁王は乙女ならいいな
っていう願望。









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