スクープ!?


まったく…、部長は人
使い荒いよ。てか、何で
アタシがこんな記事
書かなきゃいけないの?
幸村君の取材記事なんて
喜ぶのファンだけ
でしょうよ。



『…どうしよう』

「倉田さん」

『わぁ!?』



ビックリした!
ビックリしたよ!?



「ごめんね?そんな
驚くと思わなかった」

『幸村くんか、ちょっと
考え事しててね…』

「何?また、難しい
取材?」

『…うん、ある意味
スッゴく』

「協力しようか?」

『へ?』



自分でも思った。何て
間抜けな声が出たんだ。
否、スゴい助かるんだ
けどもさ。複雑だな…。



「誰に取材するの?」

『…幸村君』

「俺!?」



そりゃ驚くよね!



『無理…だよね?』

「いいよ」

『え!?いいの!?』

「お手柔らかに」

『じゃあ…』



いくつかの質問をさせて
貰い、とうとうラスト。
なんだけど…。



『最後の質問です』

「うん」

『好きな人はいますか?』
「!」



まぁ驚くよね。何か、
ごめん。



『無理なら無理で…』

「うん、いる」



……。け、結構あっさり
と…。ちょっと、拍子
抜けだな。



『では、それは誰ですか?』

「倉田さん」

『…へ?』



アタシ、こんな都合の
いい耳してたかな?



「俺の好きな人は
倉田さん」



空耳じゃなかった。
どうしよう、テンパ
ってるよ!?え?何
コレ、ドッキリ?



「倉田さん、ごめんね?
混乱してるよね」

『いや、その…、
嬉しいよ?』

「え?」

『えと、アタシも
幸村君が好きです』




いいですか?

(答えは予想外)



「好きな人は結だって
書かなかったの?」

『あのね、書ける訳ない
でしょ…。アタシが取材
してるのに…』




†アトガキ†
曲から頂きました。
まぁ、幸村のキャラソン
なんですけど。









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テーマ「人外ファンタジー」
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