プールに飛び込む


『…雅…、暑い。
離れて…』

「やーじゃ」



…何でこんなのがモテる
んだ。まぁ、顔がいい
のは認めるが。ただの
ヘタレじゃないか。



「そうじゃ、結。
プール行くぜよ」

『…頭湧いた?』



とうとうイカれたか、
兄よ。不本意ながら
これと双子。あ、
二卵性ね。だから
こんなに似てないのさ。
髪は、元々黒だったが、
おそろじゃとか言って
染められた。



『…てか、何で鍵持って
んのさ。学校のプールの』

「借りたナリ」

『あっそ』

「結、冷たい…」

『掃除してくれって、
メール来た』

スルーか。
まぁ、誰からじゃ」

『担任』



めんどいのうとか
言ってもやるんだろう
さ。意外と真面目
だから。プールに
着くと雅は中に水着を
着込んで制服のまま
プールに飛び込んだ。
水を含んだ銀髪は
キラキラ光って綺麗だ。
我が兄ながら色っぽく、
艶っぽい。何故だ…。
艶かしすぎるぞ、雅。



『…エロいな』

「誰がじゃ、誰が」

『雅』

「結、手」



この時、素直に手なんか
出さなきゃ良かったんだ
よ。どうなるか解って
いたのに、ついクセで
出してしまった。そして
やっぱ雅に、そのまま
引っ張られた。そして、
そのまま雅の胸へ
ダイブ。アタシは見事に
ビッショビショ。



『…雅』

「ん?」

『何すんじゃ!アタシは
足だけで良かったんに!』


一気に捲し立てた。



「結。俺がエロ
かったら結も
エロいんじゃ」

『何の根拠があるんじゃ』

「今、俺の目の前におる
姿」



コツンとおでこを
合わせた。



「いつもは冷静なんに、
俺といる時だけ感情を
露にする所。そして俺と
同じ口調になる所」



アタシは何も言い返せ
ない。図星だから。



『そうでもアタシは雅
みたいじゃない』

「そうかのぅ」

『そうなの』

「可愛くない奴じゃ」

『誰の妹ですか』



そう言いながら笑い
あった。




を含んだ

(銀色の髪をすく)




アトガキ
双子シリーズ、久々
投下!仁王が仁王じゃ
ない件…。( ̄▽ ̄;)









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