何だかんだ


「コラ!赤也ーッ!!」

「スンマセーン!!」

『あはは!あの2人、
またやってるよ』

「仲の良い兄弟だな」

『ね!』



ども、立海テニス部で
マネージャーやってる
結と言います!
真田と赤也は見ていて
微笑ましいんだよね。



「柳先輩、倉田先輩」

『ん?』

「どうした?」

「あの、副部長の事
なんスけど…」

「『!』」



何だ、どうした。



「やっぱ、手塚さんや
幸村部長みたいに強く
なきゃ、相手にして貰え
ないんスかね…」



そんな事ないと思う
けどな、アタシの見る
限り。



「それとも、幸村部長
みたいな見た目が
好き…、とか?」

「核心を突いたな」

『冗談でしょ!?』

「当たり前だ」



柳…、アンタって人は。
ジョークが重い!



「俺もあんな見た目
なら、相手して貰えた
かな…」

『真田…』

「弦一郎…、お前の
せいで赤也が道を踏み
外しそうだ」



真田…!



『そんな事ないよ。
努力すれば見てもらえる
よ!!』

「そうスか…ね」

『そうだよ!』

「俺、頑張ります!」



その調子だ、赤也!
部活が終了したのだが、
2年エースが中々帰って
こない。



『赤也、見てない?』

「切原君ならコートに
いましたよ」

『解った、ありがとう』



コートに来てみたら、
つい微笑んでしまった。



『疲れて寝ちゃったのか』

「仕方のない奴だな」

『真田…』

「こうなったらてこでも
起きんからな」

『ふふっ。そーだね』

「弦一郎、お前のテニス
バッグを貸せ」

『柳』

「背負うのだろう」

「すまない」



柳も真田も優しいよね。
何だかんだ言って、
赤也は幸福者だ。一番
心配してもらって。




だかんだ

(みんな、期待してるぞ)









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