君の笑顔


寒い…。



『あー、寒い…』



冗談じゃないわ、全く。
ふざけんのも大概にしろ
ってのよ。



『何で、こんな寒い日に
アタシはマネージャー
代理なんか引き受けて
んの…』



バカじゃないだろうか。



「倉田ッ!」

『?』

「これ、持ってて
くんにゃい?」

『え、菊丸寒くないの?』



ジャージ無いと寒い
でしょ。あっても寒い
のに。



「いいの、動けば暖かく
なるし。それに俺子供
体温だし!」



ニカッと笑う菊丸。
いやいや、それでも
寒いよ。



「倉田に風邪引かれると
俺が寂しいからさ」

『え?』

「ほら、肩に掛けとく!」



半ば強引にジャージを
掛ける菊丸。



『ありがとう…』

「どういたしまして!」



そう言ってコートの中に
戻る菊丸。何だろう、
体はめっちゃ寒いのに
胸の辺りは暖かい。
しかも、菊丸の笑顔
見たらもっと暖かく
なった。




の笑顔

(まるで太陽みたい)




アトガキ
うん、寒かったから
書いただけ。









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