となりがいちばん自然


何でこんなことに…。



「結、ここ解らない」

『自力で解け』



ただいま図書館に
います。何故?それは、
目の前のチビ助もとい
彼氏が夏休みの宿題を
溜めて、解らないと泣き
付いてきたのだ。あ、
泣き付いてはないか。
まぁ、理由を聞いたら
助ける気無くしたんだ
けど。



「暑いからやる気
しなかった」



どれだけ唯我独尊
なんだよ。ため息が出る。



「結」

『何?』

「ため息吐かないで
くんない?」

『吐きたくもなるわ。
何、この量。ふざけて
んの?夏休みにやっとけ
ってのよ』

「めんどくさい」

『…帰るよ』

「結先輩、
スミマセンでしたー」



このヤロウ…ッ!
棒読みしやがって…。
…もういい諦めた。



『…本読も。お前はこれ
やってなさいよ、
リョーマ』

「ん」



集中すれば早い癖に。
しょうがない奴だ。

リョーマの元に戻る時
売店が目についた。



『買ってやろう』



物を買って集中してる
リョーマの頬に手に
持っていた物をピタッと
くっつけた。



「冷たッ!!」



キッとアタシを睨む
リョーマ。



『あ、いらない?
ファンタ』

「…いる」

『素直でよろしい』



よく考えると同じ目線て
初めてかもしんないな。
いつも、隣にいたし、
アタシの方が背高いし。
何となく落ち着かなく
なったから、リョーマの
隣に座ればリョーマは
驚いた顔でアタシを見た。



「何で!?」

『否、ここが自然で
しっくりくるなと』

「バカじゃないの」

『お前よりは利口だよ』

「あっそ」



そのまま、宿題をやり
続けるあたり嫌じゃ
ないんじゃん。



「結、これさぁ…」

『どれ?』



他人から見れば姉と弟に
見えるかもしんないが、
違うんスよ?皆さん。
頑張り屋で負けず嫌いな
アタシの自慢の彼氏ッス
から。




となりがいちばん自然

(これからも変わらない
位置)




†アトガキ†
こんな感じでしょうか。
リョーマならこんな
感じで宿題溜めそうです
よね。(*^^*)
企画「夏色グラフティ
に提出









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