想いよ、届け！

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あぁーもう…。



「英二？」

「…不二ィ〜」

「どうしたの？」

「結の事だよ〜…」

「あぁ」



あぁ、って何だよ！



「英二、いい加減に告白
しないと誰かに取られ
ちゃうよ？」

「うﾞッ」

「倉田さん、只でさえ
可愛いし、そして
誰よりも鈍いんだから」



そうなんだよな、結
人一倍鈍いんだよ…。
そして、無自覚で
やってるんだから質
悪いんだよなぁ…。



「跡部とか忍足辺り
狙ってたりして」

「あﾞぁﾞーッ！
もう、不二のバカ！」



不二が不安要素を煽る。
只でさえ結は氷帝の
マネやってるって言うし！



「…決めた」

「ん？」

「不二！俺、決めた！」

「何を？」

「結に告る！」

「頑張れ、英二！」



会いに行くことは
出来ないからメールで。




──────
To. 結


好きです
俺と付き合って
ください

──────




そして俺は、早く
結のもとに届いて
欲しくて、携帯を空へと
向け



「送信ッ！」



送信ボタンを押した。




早く届け!！

(俺の気持ち)



それから数分後。俺の
携帯の着信が鳴った。
そこには画面を見て
笑う俺がいた。




アトガキ
ハイ、ヒロイン出て
こないというね。不二は
２人が両想いだってこと
知ってるけど菊丸の反応
見て楽しんでればいい。