4年に1度


昔は、この誕生日で
からかわれた。相手に
しないようにして
いたら、逆効果だった
ようでキレられた。
その事を思い出し同じ
クラスの英二と結に
言ったら何故か腹を
立てていた。



『にゃろう、言わせて
おけば』

「不二は好きでその日に
生まれた訳じゃない
のにな!」

「昔の事だから気にして
ないよ」



それでも、2人は何か
言いたげだった。



「『あ!!』」



2人が揃って叫んだ
から、ちょっと驚いた。



「今年は不二の誕生日、
ちゃんと出来るよ!」

『昔、からかった奴に
自慢してやれ!』

「別にいいのに」

「『そんな訳にいくか!』」



こういう時だけ息
ピッタリな2人は
スゴいと思う。



「よし、そうと決まった
ら今日はパーティーだ!」

『アタシ、手塚に許可
貰ってくる!』

「頼んだよ、倉田!」



…行動も早いな。でも、
ちょっと嬉しい。
こういう風に僕の為に
動いてくれる友人がいて
くれる事に。



『不二!英二!手塚が
今日の部活は不二の
誕生日パーティーにする
ってさ!』

「ホントに?」

『うん!』

「よっしゃ!」

『で、河村すしだってさ』

「やったね!」



こんなにして貰って
良いのだろうか。
レギュラー全員で祝って
くれるなんて。



「英二、結」

「ん?」

『何?』

「ありがとう」

「『どういたしまして!』」



僕はこんなに良い友人に
会えるなんてスゴいな。
そう思うと昔のいじめ
っ子には感謝したい。




年に1度

(僕の生まれた日)


『タカさんにワサビ寿司
頼まなきゃ!』

「そうだね」

「不二も倉田も好き
だな〜」




アトガキ
ごめんなさい。土下座
します。遅れに
遅れました。でも、愛は
込めたよ。うん。
不二、ハピバ!









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