王道セーラー服


『いらっしゃいませ〜。
3-6、喫茶店営業して
まーす』



作り笑い程疲れるもんは
ないね。あ〜、顔が
凝る…。



「倉田、笑顔でしょ」



こんな時に嫌味を言って
くるのは彼奴だけだ。




『文句あるのか、
不…二…』

「何?」



え…、女子…?アレ、
違和感無くね?何で?



「英二もだよ?」

『うわ、マジだ』



あっちも可愛いな。あ、
でもその格好でアクロ
バティックはダメだぞ。
見えるからな。



「倉田も似合ってる
よ、学ラン」

『喜んでいいのか悪ぃ
のか悩み所だな』

「誉めてるんだから
素直に喜びなよ」



……、嫌みにしか
聞こえない。つか、
こんなにセーラー服が
似合う男子滅多に
いないよ。



「スミマセン、写真
撮ってもいいですか?」

「『え…?』」



急に何だ?



「スゴく、綺麗なんで」

『え、スミm「いいです
よ」



こんのバカヤロ…。
バレたくないから声も
変えてるっつーのに。



「あの、並んで貰って
いいですか?」

「こう?」

『おまッ!』



腕組むバカがいるか!
バカ!



「じゃあ、そのままで」



アンタもそれでいい
のか!?



「はい、チーズ」



何故、こんな事に…。




道だよ?

(セーラー服はな)




『ぅわ〜…、あの子
新聞部だったんだ』

「あの男子は一体誰とか
書かれてるッスね」

『…俺だよ』

「「嘘!」」

「『マジ』」









人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -