振り返れば


不二、ヒロイン成人設定
それでもいい場合は下へ
スクロールして下さい。










一度だけ後悔した。
好きな人と別れた事。
しかも、僕が一方的に
振ったんだけど。理由は
すれ違い。別れを告げた
時、結は涙を流す
ことはなかったが目には
涙が溜まっていた。
それでも結は笑って
いて、『うん、解った。
またね』って言ってた。
その時の僕はバカだった
と今では思う。



「…何で一度でも別れ
ようなんて考えたん
だろう」



今思うと、浅はかな考え
だ。まだ、若かったと
言えば聞こえはいい
だろう。なのに、僕は
言葉で彼女を傷付けて…。



「バカだったなぁ…、
中学の時の僕」



その後も、女子と付き
合ったりして忘れよう。
そう思った。でも、忘れ
られなかった。否、
忘れる事なんて出来な
かった。



「それだけ好きだった
って事なんだよね」



いつも僕の隣にいた
から、君はいつも僕の
隣で楽しそうに笑って
いたから。



「僕の中でそれが当たり
前になって、それが
普通になってる」



だから、彼女と別れた
次の日はどこか物足り
なくて、胸の中が空っぽ
になった感覚だった。
何も考えられなく
なって、何も手に
つかなくて…。



「でも、今は違う。
今は、結の為に
生きているし、結の
為に過ごしている」



その後悔から2年、
高2の時僕たちはまた
出会えることが出来た。
結とまた会えた
ことがすごく嬉しかった。



「今思うとその後悔が
あったから今の僕達が
あるのかもしれない」



そうだといいな。



「ちょっと早く着き
すぎたかな…」



久しぶりのデート。
お互い仕事が忙しい
から、中々会えないけど
こういう休みの日に
2人で会うのが今では
日課になってきている。



「まだかな…」

『周助!』

「!」



今は、振り返ればいつも
笑顔の君がいる。




り返れば

(そこに君がいる)




アトガキ
いつも、最初っから最後
まで甘くしてるから
今回はシリアス甘めに…
なってるか?









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