屋上でサボり。静かで
人は来ないから寝るには
調度良い。あ?何で人が
来ないんだって?
立入禁止だからだよ。
だが、破りに来る奴が
1人。



「結」



来やがった…。



『…何の用だよ、
優等生』

「ん〜、サボり?」

『へ〜、珍しい事もある
もんだ』



優等生がねぇ…。



『こんなの取り巻き等が
知ったら唖然とすんだ
ろうな』

「たまにはえぇねん。
俺かてサボりたいて思う
事くらいあるわ」

『そうかよ』



本当のコイツは。



『…猫被り』

「はは、酷いわ〜」



楽しんでんじゃねぇか。
訳解んねぇ奴だ。



「テニス部Rと結
くらいやろな」

『何がだよ』

「俺がホンマはこんなん
やって知っとるのは」



プッ。



『あっはっはっは!』

「笑う所ちゃうんや
けど、結」

『俺、お前のそーゆー所
好きだわ!』

「それはおおきに」



そう、みんながみんな
完璧じゃない。アタシと
コイツがこんな話してる
なんて他の奴等は
知らないんだろう。
アタシみたいな不良と
白石みたいな優等生の
奇妙な友情。



「あ、そうや。結、
そろそろその優等生って
言うん止めへん?」

『めんどくせ』

「えぇー」

『アタシ寝るから。あ、
寝言言うかもしんねぇ
けど軽く受け流しとけ、
白石』

「ハイハ、イ?
…えぇーッ!?」



うっせ…。



「ちょ!結!今の
不意打ちやん!」

『(二度と呼ぶか)』



こんな友情知ったら

(みんなして笑うだろ?)









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