「結」

『あ、来た』

「何しとんねん、こんな
時間に…」

『桜を見に…?』



…ハ?ただそれだけの
為に…?しかも、何で
疑問なんや。



「結、自分女やろ…」

『って言うのは口実で。
本当は祈りに来た』

「何を?」

『白石とこれからも
一緒にいれますように
って』



アカン、可愛すぎる。
何やの、この娘。



『この桜ね。夜、この
桜の花吹雪に包まれると
願いが叶うって言われ
てるんだ』



知らんかったわ…。
その時。いきなり、
強い風が吹いた。



『わッ!』

「結」



結を引っ張り、
俺の胸の中へと収める。



「桜、叶えてくれたで?」



もうずっと一緒や。
耳元でそう言って
微笑むと結も俺の
胸ん中で笑った。




桜吹雪の中で

(君を抱き締める)



†アトガキ†
季節外れのアップ
第一号。何時書いてた
んだと言うね。何か、
スンマセン。m(__)m









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