「お疲れ様でした」

『はい。お疲れ様でした』

高専についた車内で挨拶を返してから車から降りる。その間に秤くんは「ッス」て言ったか言ってないか微妙なラインで雑にドアを開けてさっさと車を降りていった。

数歩先を行く秤くんとの距離はいつもの距離なのに、なんだかひとり落ち着かなくてそわそわと急ぎ足になる。
ローファーが地面を掴んで微かになる音に集中して歩く。ちらりと目線を前にやるとポケットに手を突っ込んでちょっと怠そうに歩く秤くんが目に入って
今日は一応意識せずになんとかここまで帰ってこれたのに、気が抜けた途端これだ。あれから何日もたったのに全然落ち着かない。

思い出しては

お腹がじんじんする

いつもより秤くんとの距離が縮んでいることに気づいてペースを落とす。
ローファーのさきっちょに目線を移して、少し汚れちゃったから帰ったら磨こうかな。あ。その前にお風呂はいって、それから晩御飯を食べて……なんてどうでもいい事で脳内を埋め尽くす。
そうやって黙々と足を進めていたのに、視界に急に現れたゴツめのスニーカーに慌てて足を止める。
目の前にある秤くんの身体は手をちょっと動かすだけで触れてしまいそうな距離で、秤くんの身体の感覚を思い出して背中が熱くなる。

『ぁ』

「ミョウジ。報告書みして」

いつものことだ。「面倒」とか「ミョウジのわかりやすいから」とか「べつにいーじゃん」とか理由にもならないことを並べていつも私の報告書を見ながら秤くんは自分の分を作成する。
だからいつもの事なのに、私だけがいつも通りにできてない。

『ん』

「さんきゅー」

いつもはもっと『たまには自分でやりなよ』とか適当に返事するのに、喉が張り付いたみたいに言葉が出てこない。
「たすかるわー」なんて対した感謝も感じられない様子でそういう秤くんの後ろをついて歩いて、いつものように教室に入っていつものように私の机を侵略するように横に座って私が報告書を書き始めるまでいつものようにスマホを弄り出す。

どうせスマホ見てるんでしょってフッと目線を秤くんにやれば

「ん?」

スマホを持ってるだけの秤くんとバチッと視線が絡まって顔がぐわっと熱くなる。

バッと目線を机の上の報告書に移してどうすべきかと必死で頭を回すけど何も言葉が出てこない。
秤くんが肘をついて覗き込むようにこちらを見る。近づく距離に思わず息を呑んで

「ナマエちゃんさぁ」

呼ばれた名に瞬時に臨戦態勢を整えたのに


「意識しすぎだろ」

『ッ!!』


"意識しすぎ"だなんて言われて恥ずかしいのと腹立たしいのと、なんだかごっちゃになったままジロッと秤くんを精一杯睨みつける。

『それ、は……だって!』

「ナマエちゃんピュアだもんな」

秤くんの言うピュアのニュアンスがいい意味じゃないことはわかって、ぐッと眉間に力が入る。
だってあんなことしたらそりゃ意識するでしょうが!て頭の中で吠えまくって、言ってやる!と意気込んだのに

「あー、でもピュアならバイブなんか買わねぇか」

『!!』

ニヤニヤしてる。
ひどい、ひどすぎる。
何も言えなくなって俯くしかない。顔が熱い。
種を巻いたのは自らの所業で、提案したのは秤くんだけど、それに乗っかったのは完全なる自分の意志だからどうやっても秤くんのせいにして逃げる事も出来ない。
はしたない女だと思われてるよね絶対。だなんて急に秤くんの私への評価が気になって不安になる。

「きもちかった?この前の」

辱めに合わせる気なんだこの人。私の姿を見て楽しんでるんだって思って
凄い恥ずかしいし、めちゃくちゃ嫌なのに

お腹の奥が、もう

『ん』

声が震えて

「んー?」

『きもち、かった』

死ぬほど小さな声だったのに、シンとした教室に羞恥で染まった私の言葉は響くように広がっていった。
恥ずかしくて、目が熱くてキュッと瞑る。茶化してくれたらいいのに、なんの反応も返ってこなくて頭に響くくらいに心臓がばくばくと煩い。


『ひゃッ』


急に自分の身体が動いてびっくりして目を開くと
秤くんの膝が椅子に浅く腰掛けた私の膝をすくい上げて膝の間に割り込んできた。
秤くんの太腿に膝裏が引っかかってスカートが捲り上がる。その隙間から秤くんの手が侵入してきて遠慮なしに太腿を這う。

『ちょッ!んぅ』

机に膝を押し付けられて足を下ろそうにも下ろせないのをいいことに、内腿の柔らかいところをさすさすされて、それだけで子宮がじくじくする。

私とは違うゴツゴツして、硬い皮膚の掌が弱い所を撫でる。

「ミョウジってスカート短くしねぇの?」

『へ、なにぃ』

「ながくね?これ」

『そんな……ことないッ』

中学の時は膝下丈が校則だったから、今の膝に少しかかる程度のスカート丈はちょうどいいくらいの認識だった。たしかに街を歩けばもっとスカートが短い女の子もいっぱいいるけど、べつに短いほうが可愛いとも思わないし
プリーツが入ってるから蹴り上げたとしても邪魔にはならないから
ある程度学生らしい節度を持ってって思ってこれがベストだと思っているのに。

「なんかこう……履いてるだろ?スパッツみてぇなの」

『んッ』

「これこれ」

太腿の真ん中のライン。一応呪術師として戦う時にパンツ見えないようにってペチパンツを履いてる。その裾と太腿の間のラインを丁寧にスカートの中でなぞられて、ぷるりと身体が震える。
内側の弱いとこを執拗にゆっくりされて、甘い声が漏れ出てしまいそうでギュッと口を紡ぐ。

「これがチラッチラみえてすげぇエロいぜ?逆に」

そんなこと言われてもって言いたいのに、口を開いたら声が漏れちゃいそうでそれが出来ない。

「なぁ」

『ちょ、やめ』

せめてなんとか辞めてもらわないとって拒否の意思を示すのに

「んな顔してる方がわるい」

『んぅ』

全然やめてくれなくて

心臓ばくばくして

お腹キュンキュンして


『ひっ、だめッ!』

ペチパンツの裾から指が入り込んで、流石に止めないとってギュッとスカートの上から手を掴んで静止させる。

「あ?なんで?」

『なんでって……教室なのに、こんな』

太腿に押さえつける形だけど、なんとか手がとまって
でも引き抜いてくれる様子はなくて、なんだか私が間違ってるみたいな強い口調で問われて
弱々しく返事をするしかできない。

「教室じゃなかったらいいって事だな?」

『えッ、ちが、そういうことじゃ』

「んじゃ夜そっち行くわ」


まるで言質をとりました。みたいにニヤッと笑って素早く手をスカートから引き抜くと
そのままポケットに両手をいれて「またあとでな」なんて軽く言いながら秤くんは教室を出ていってしまった。


本気で引き剥がそうと思えばいくらでも出来るし、そもそも温度なく接すればよかったのに
馬鹿みたいに意識して、あんな風に好きにやられて


こんなの触ってほしいって言ってるのと一緒だ


見透かされた欲望を目の前に並べられて恥ずかしくてたまらないのに
あの手を思い出して切ない。


私はどうしようもなくいやらしい女なのだと認識させられて


『どうしよう。こんなの、報告書どころじゃない』

ざわざわしながら、必死に机と向きあうのに

ふと呼び起こされる記憶に


『え』


てか


秤くんって彼女いるんじゃなかったっけ



一瞬で身体がつめたくなった












「あ?んなもんいねーって」

『ぇ……でもこの前』

「2ヶ月も前の話だろーが」

彼女持ちと如何わしいことするだなんて、そんなのタダでさえ精神衛生悪くて迷いが生じてるのに、そんなん更にアウトなやつじゃん!って泣きそうになった。
秤くんの彼女ってことは……その、言い方悪いけどヤンチャ系だよね?お相手の方も。そんな人を敵に回すのなんてごめんだ!と秤くんに『彼女は?』なんて伺う様に聞いて、今に至る。

2ヶ月しか、じゃないの?なんて思いつつも
彼女いないんだ。だなんてちょっとホッとして、いや、だって彼女いたらこんなエッチなこと……挿入してなくても浮気でしょ。これは……と一人考え込む。ていうか、もしかして秤くんってモテるの?私彼氏なんていた事ないんですけど。ってちょっと腑に落ちない。


「もういいか?」

ぐるぐると考えていたところで腕を引かれて身体が重なる。安いベッドがギシリと音を立てて
それと同時に急激に私の心臓も音を立てだした。


「おら脱げ」

乱暴な言葉だけど、ちょっとふざけた言い方。こうなることになって、ある程度覚悟はしていたけど恥ずかしいことには変わりない。

『で、電気消してから』

「あ?あー……まぁいーけど」

『ん』

この前は服を着たままだったし、余裕がなくて電気を消すタイミングがなかったのだ。
でも脱ぐなら恥ずかしすぎて無理。
ピッとリモコンで電気を消した。どくどく心臓の音がもっと大きくなってしかたがない。電気を消したのに東京の夜は明るくてそれなりに見えてしまうことで恥ずかしさは消しされなかった。

パチッ

『えッ!』

「こんくらいいいだろ」

ベッド脇の間接照明を我が物顔で秤くんがつけて、オレンジ色に照らされる。
さらに明るくなった空間にぼぼっと頬が熱くなる。

「見えた方が俺もやる気でるし」

『ぁ』

たしかに、タダでさえ挿入なしでお願いしてるのはこちらの方なのだ。お礼に?なるかはわからないけれど、私の裸を見せるくらいしないとフェアじゃないよね?となんとか頭の中で勝手に結論づけて
勢いでTシャツを脱ぎ捨てる。
そのままブラもって思うのに、流石に恥ずかしくてのろのろと後ろのホックに手をかける。
ふっと解放されて、落ちそうになる肩紐を慌てて指先で掬う。左腕で胸を抑えながら、ゆっくりと両腕から抜いて枕元に無駄にきれいに畳んで脱ぎ捨てたTシャツの下に丁寧に潜り込ませる。

脱ぎました。というように、ちらりと伺う様に秤くんに目線をやる。

「ん」

『わっ』

ボスンッとベッドに押し倒されて思わずキュッと両腕を胸の前でクロスする。
覆いかぶさる秤くんの目を見れば、チラリと彼の視線が下に動いて

「下も」

『ぅ』

ゆっくり秤くんが身体を起こして見下される形になる。
意を決して胸の前から腕をおろして、ゆっくりとショーパンのゴムに手をかける。

あれ、これ待って
下着も一緒に?ガバッておろすの?

軽くパニックになって、助けを求めるようにまた秤くんをみれば

「もう全部脱げ」

胸元から手元まで全部が見られてるってまた熱が上がる。

親指に。ショーパンとショーツ両方を引っ掛けて、ゆっくりと下ろす。
せめてもの抵抗か、ピッタリと足を閉じて膝を曲げて、なるべく見えないようにって足に力を入れたまま脱いでいった。
また無駄に丁寧に小さく折りたたんで、少し身を捩ってTシャツの下になおす。
その間もずっと視線を感じてもう頭が茹で上がりそうなくらい恥ずかしい。
また両手を胸の前に持っていって、ゆっくり秤くんを見る。

ドキリと心臓が壊れるんじゃないかってくらい音を立てて



秤くんの表情が


経験のない私でもわかるほど


欲情した雄の顔をしてて


お腹の奥がじんじんする


自分がどんな顔をしてるか不安になって、表情を見られたくなくて
肘で胸を隠しながらも掌で口元を隠した。


「ミョウジ、あし」

『ッ!』

膝を優しく指先で撫でられてゾワッとする。秤くんが言いたいことがわかって
恥ずかしい、けど……お願いしてるのは私なんだしってどんどん思考が麻痺して

秤くんはTシャツにハーフパンツに、服を着てるのに
私だけが裸で寝転がって
自ら足を開いて

『はかり、くん』

「できんじゃん、ナマエちゃん」


彼を招き入れた





『ん、ふぁ』

チュッチュと首筋にキスを落とされながら、指先で胸の横からお腹まで柔く撫でられる。
大した刺激じゃないし、ただあちこち撫でられてるだけなのに身体が大げさに反応してピクピクうねる。
そのまま秤くんの手がゆっくりと下りて


「もう濡れてんのかよ。さすがだなナマエちゃん」

『ぁッ』


指で溝を撫でられて、ぬるんと滑る指に羞恥心がピークにたっする。

「この前すぐイッてたもんな」

『んっ、ぁ』

「もうここ慣らすか?」

『え?んッ!』

「あちこち触ってイキまくんのもいいけど……それでヘバッてお終いよりこっちでイキまくるほうがいいだろ?」なんて言って、ぐちぐちと入り口をほじりながら形だけの提案をしてきた秤くんに堪らず了承をする。

「このまえここだったな」

『ぅ、んッ』

「流石にきついか?」


浅いとこをちぷちぷと撫でられる。この前は揺らされただけで快感が襲ってきたけど
流石に今日はまだ異物感のほうが大きくてキュウッと指を締め付けてしまう。

「ここ、Gスポット。いつも自分でするとき触ってんだろ?」

『さわっ、てない』

「は?」

『指、いれたことッない』

「あ?まじかよ」

『ん、ぅ』

変な感じだったのに、確実に快感が混ざっててどんどん引きずり出されるように大きくなる。
こんな、同級生にGスポットぐちゅぐちゅされてるなんて。すごい、エッチな音たてて、ぐちょぐちょになって気持ちよくなってるなんてって……頭の中で考えるだけでおかしくなって

この前のあの快感を思い出して、もっと気持ちいいのが大きくなる。

「んじゃどこ触ってんだよ。いつもしてるんだろ?」

お腹側をぐちぐちされながら、時折違う所を撫でられて
さっきの気持ちいいとこ触って、もっと気持ちよくなれそうなのって頭がどんどん麻痺していく。

『ぁ、クリ……さわって。ん』

「クリ好き?ミョウジ」

『ん、すきぃ』

「えっろ」

恥ずかしい事言ってるから、嫌なのに
どんどんお腹の奥きゅんきゅんして
恥ずかしいのが気持ちよくて、絶対に悟られたくなかった深く隠してたエッチな自分が、もっともっとと身を乗り出す。
こんなこと駄目ってわかってるのに、一度崩れた防波堤はガラガラと崩れさって
もう頭が馬鹿になってる。

「んじゃ今日はクリなしでイこうな」

『あッん!』

スリッと突然に右の乳首を親指の腹で擦られてキュッとナカを締め付ける。

「お、ほら」

『ぁッ、はぁ』

「コリコリしてきた」

『んぅ!』

勃ち上がった乳首を捏ねられて堪らず身体が丸まる。
Gスポットを押し上げていた指が止まって緩くピストンに変わる。

『は、ぅ』

きもちよかったのに、あとちょっとだったのにって腰が勝手に誘うようにゆらゆら揺れる。

「足、閉じんな」

『ぁ』

太腿で秤くんの腕を挟んでいたことに気付いて

「閉じたらやめるからな」

『ん、』

意地悪な物言いに心臓を掴まれたみたいにドキドキしてどうしようもない。ゆっくりと足を開くと


「いい子」

秤くんの楽しそうな声に、頭がめろめろになる


『ふぁッ』

再開された刺激にビリビリして、あとちょっとでイキそうってキュッと目をつぶる。
そうそこ。そのまま


『ん、、……ぇ』

ずちゅんって指が奥まで入ってきて
もうイケそうだったのにって焦らされた感覚にもどかしくてたまらない。

『はかり、くん』

「こっちはどーお?」

『ふぇ』

「奥」

『お、く?』

深いとこ撫でるみたいに優しく指を埋められて素直に感覚に集中する。
だけどお預けを食らった気分でたいして気持ちよさもわからなくて、やっぱりさっきのとこ触ってほしいっておねだりしてしまいそうになる。

「ポルチオ」

『ぇ』

「ここ、降りてきてっけど?子宮」

『ぁ』


ポルチオって、あのポルチオ?
あのエロ漫画でよくみる?

「この奥」

ふにふにと下腹あたりを秤くんの左手が緩く押してきて、キュウッとお腹に力が入る。

気持ちいいの最上級のポルチオアクメ

欲望ダダ漏れのエロ漫画とかエロ小説とか、女の子が奥いっぱいえっちにされて
めちゃくちゃ気持ちよくなっちゃって、抗えなくなっちゃうとこ?
おちんちんで奥ゴリゴリされて、女の子めろめろになっちゃうヤツ?

『ぁ……う』

「ん?きもちい?」

『ぁ、あ』


わかんない。さっきまでGスポット触ってって思ってたのに
エッチな妄想で頭いっぱいになって、あんな風にって思うほど
だんだんに
ふつふつじわじわと

湧き上がる緩い快感を身体が拾い出す

全然派手な動きじゃない。
優しく、奥甘やかすみたいに揺らされて

やばい

これ



『きもち、ぃかも』


声に出して、そのままのリズムで与えられる刺激に身を任せる。
ぶわりと、波が徐々に大きくなるような気持ちよさに

『ぁッ、きもちい』

「ん」

どんどんおっきくなって

『きもちいいよぉ』

「ああ」

気持ちいいって認識したら、後はもうとまんなくて
少し強くなる動きに、秤くんが興奮してるのがわかって
みられてるんだって身体全部熱くなって、もっとみてって甘えた声が出る。

『ぁッ、ん。はかり…くん』

「うん」

『う、も……あッ』


やばい

これ

ググッとお腹がうねって身体に力が入る。


「イキそ?」

『ん、あぅ、もう』

視界がぐるぐるまわってブワッと白くなる。快感の波にさらわれそうで声も震える。


『ぁ……う、イッ!んんッんー!!』


快感に押しやられて身体の力が抜けなくて、ガクガクと震える。快感がなかなか引かなくて息も止まったまま。
気持良すぎて、幸せを感じちゃうくらい。こんなのクセになっちゃう。好きになっちゃう。


『ふぁ……あぅ、はか、り』

絶頂を迎えたのになおちゅぷちゅぷって、緩く揺らされ続けて気持ちいいのが途絶えない。

『も、やぁ……またッキちゃぅ』

「なぁ、挿れていい?」

右手を掴まれてズボンの真ん中に手をあてがわれる。
初めて触れた男の人のソレは布越しなのに、硬くて太くてじわじわ、熱い

「これで、ここ。気持ちいとこ突いてやっから。な?もっと気持ちよくなるぜ」

頭のなかとろとろで、だらしない顔で目の奥が蕩けてハートになってるって自分でもわかる。
奥、ポルチオに秤くんのおちんちんで。またあのすごいきもちいいのって思うとぷるって身体が震える。

『ぁ……』

「なぁ、ポルチオセックスしよーぜ」

挿れてほしい

秤くんの、おちんちん奥にぐちゃぐちゃに

ポルチオセックスしてみたい


でも


『だ、め』

「あ?」

『それ、はだめ』

「チッ。なんでこれで駄目なんだよ」

『んあッ、ぅ』

僅かに残っていた理性の欠片を責めるように、奥ぐわぐわ揺らされて身体がガクガクする。

「くッ」

気持ちよくて頭ふわふわする。右手で秤くんのおちんちんを拙い動きで扱く。


「あー……くそ」

『ん、ふぅ』

唐突に合わさった唇に、舌を絡められて唾液が混ざる。
離れていったと思えば、頬に添えられた親指がゆるく開いた唇から入って
上顎と歯の間をなぞる。

噛まないようにって力を必死に抜くのに
親指が唾液でべちゃべちゃになってもそんなのお構いなしに秤くんは私の口内を弄るのをやめない。

『ぁ、へ』

どこ触られてもきもちくなっちゃって
身体がぷるぷると震えるのが止まらない。
怖いくらいに気持ちいいばっかりで
親指で舌を撫でられて、ぱちぱち弾ける。
たぶんこれイッてる
頭のなかが口からどろどろに溶け出そう。
ちゅぽって音を立てながらゆっくりと指が引き抜かれて


「ミョウジ、ちんこ舐めて」

かすれた声にきゅんてして
ギラギラした秤くんの瞳をぼんやりみつめながら

『ぅん』

こくんと頷いた。








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