※短めライトめ箸休め程度






『金次くん、キスして』

夜、二人で私の寮の部屋でいつもみたいにまったり過ごすなか、指先で金次くんの服を掴んで甘えるようにそう言うと
金次くんは目を細めてゆっくりと唇をあわせてくれる。
ちゅぷって柔らかい唇で私のそれを食べるみたいに啄んで、力が抜けた唇を舌でチロって舐められてそのままぬるりと差し込まれる舌を受け入れて
くちゅぐちゅって、えっちな音を立てて絡め合う。

金次くんから沸き立つ色気にくらくらして

そのまま欲望のままにセックス


今日も金次くんが好きで

幸せだなってぽやんってして



『んッ!あ、んん』

「声おさえろ。聞こえちまうぜ」

『ふ、ぅ……んんッ』

そう言って我慢してる私をわざと意地悪におちんちんで揺さぶって気持ちいいばっかりにしてくる。
そんな金次くんにキュンキュンしちゃって、本当にもうそういうとこも好きって思っちゃう。


『も、あッ!イ』

「ん、おれもッ、く」



ギュギュッて抱きしめあって
はあはあって二人分の乱れた呼吸の音だけが微かに響いて

余韻に浸ったまま


金次くんの顔を引き寄せてキスをした





ゆるゆると睡魔に侵食されて

今日もえっち気持ちよかったってとろんとする。
金次くんしか知らないけど、たぶん他の人じゃこんなにきもちよくてなれないんだろうなって何となくわかる。
金次くん甘やかすの上手だもんなぁって思いながら隣で同じように寝っ転がってる金次くんを見つめる。


「ん?なんだ?」

金次くんがごろんってこちらに寝返って、おっきな手で私の髪を撫でる。

ほらもう、そういうところだ

甘えさせられすぎて、調子に乗っちゃいそうで怖い。

掌が頬を庇って親指が唇を優しくなぞる。ぞわぞわしてお腹の奥がまた熱を持ち出す。

『ん』

甘い熱を含んだ吐息を漏らして

おねだりするみたいに、金次くんを見つめるけど


「ん?」


目を細めて金次くんは唇を撫でるだけで


『きす、して』


声に出しておねだりして、金次くんから甘いキスをもらう。
そうやってまた

『ん、ぁ……ふう』

くちゅくちゅってえっちな音が部屋に響いて、甘い熱で満たされる。






あー、もう金次くんやばい
本当にやばい。あの色気どうなってるの?
どういうこと?

もう本当に好きなんだけど


ずぶずぶに甘やかされて、こんなのもう離れられない。離れる気もないけど
婚約までしたのにいつまでもこんなに浮かれててってほっぺたが熱くて、ひゃー!てなっちゃう。
いっぱいキスしてくれるし。ほんとに、『キスして』って言ったら、いつでも甘やかすみたいにとびきり優しくキスしてくれる。

思い出して耳の先が熱い


はぁ、本当に。甘えすぎてて鬱陶しくないかな?て
えへへ、でも金次くんも好きって言ってくれるから大丈夫だよね。って口元緩んでヘラヘラしちゃう。


幸せ一色で浮かれまくってて

でも、そういえばって





あれ、『キスして』って言ったらキスしてくれるけど
セックス中以外で金次くんからキスしてくれることって




もしかしてない?




あ、れ?







とりあえず『キスして』って言うのをやめてみることにして
私からキスするのも一回やめてみよう。なんて考え込む。
金次くんにおねだりしてキスして貰うほうが圧倒的に多かったけど、それなりに私からだってしてたし。
金次くんはエッチの時はキスしてくれるけど、でもやっぱり

え、というか単純に私がお願いする頻度が多いんじゃって気づいて

金次くんがっていうより

私が『キスして!キスして!』て甘え過ぎてて金次くんの中のキスしたい欲が満たされちゃってる?のかも!と思い至る。

じゃあやっぱりキスはちょっとだけ我慢しよう


だって


金次くんからキスしてほしい


こんな事考えるなんて贅沢だなって自分で思うけど
だって、キスしてほしいんだもんって甘えん坊炸裂させて

とりあえず金次くんにひっついて、キスしたいって思ってもらうぞ!って決意する。



「どーした?」

『ん?べつに?』

「あ?んじゃいーけど」

ベッドを背にして床に座ってスマホを弄ってる金次くんに寄り添うように座って、重なった身体がもっと密着するようにって少しだけグッて寄っかかったら
それを金次くんはアピールだと捉えたらしい。まぁ、普段の私だったらここで『キスして』って甘えた声でおねだりしちゃうんだけど
今日は我慢だもんって、また金次くんにべったりくっつく。
金次くんにその気になって欲しくて、空いている金次くんの手に指を絡めてみたりして

露骨に甘えて様子を見るけど

「どした?甘えたい気分?」

『ん、ぅ』

指先で顎の下を撫でられて思わず甘い声が漏れる。意図せず顎が上がってキス待ちみたいな角度になっちゃう。すごいキスしてほしくて堪らない

いっぱい舌からめて、唾液ぐちゃぐちゃに混ざったエッチな音立てて
じゅるって柔く吸い上げてほしい。
いつもの、ナマエは俺のって言うみたいに……私の全部暴くみたいなキスしてほしい。



『きんじ、くん』

「ん?」

優しい「ん?」にくらくらして、思わずキスしてって言いそうになって緩く唇がひらく

でも

がまんだもん


少し唇に力を入れて。
金次くんを見つめるけど

「なに?」

『ぁ…、なんでも、ない』

心臓ばくばくする。なんでもなくないのに、なんでもないだなんてわかりやすく嘘をついて
だってキスしてって言ったら、それは金次くんからのキスじゃなくなっちゃうしって

少し甘えて、ちょっとエッチしたいなぁみたいな空気出したら、キスしてくれるって思ったのに
全然そんなことなかったって少し落ち込んじゃう。

「そ」

金次くんの視線がまたスマホの画面に戻って
ちょっとだけ胸が痛い。

う、うー……


重なってた身体を少し起こして、どうしたらいいかわからなくてトイレに逃げるために立ち上がった。
視界の端っこでスマホから視線を外さない金次くんを認識して



毎日幸せだったのに、自分でこんな甘えた考えで寂しくなっちゃうなんて馬鹿じゃんって反省する。
それに言葉にしなくてもキスして欲しいなぁって空気出して、それに応えてもらうのは違うよねって思って……それは金次くんからって事にはならないよね?なんて。ほんと馬鹿みたいだな。

金次くんにキスしてもらったら、そのままエッチしてって思ってたのに
なんだかもういいやって部屋に戻ってから金次くんの横に座らずにベッドに膝をつく。ボフッて寝転んで布団にもぐりこんで金次くんを後ろから見つめる。

いま、いまなら

まだセックス間に合うから

ほら、金次くんこっちきて。キスしてエッチしよ?


さっきはもういいって思ったのに、そんな事を思いながらジーッて後ろ姿を凝視するのに


金次くんは全然こちらを振り向きもしなくて


もういいもんって瞼を閉じた






「ナマエ?もう寝てんのか?」

頭がボヤンってする。きっと睡眠の入り口にはいってたそんな時に金次くんの声がして意識が引っ張り起こされる。
でも昨日もえっちしたし、もうそんな気分でもないからこのまま寝ちゃいたい

『んー』

「寝んのか?」

『ん』

たぶん金次くんにも聞こえたはずってくらい細い声で返事して
また睡魔に身を任せる。金次くんかチューしてくれたら起きるけど、なんてまた馬鹿みたいなことを思いながらゆるゆる……身体が、意識が沈む。


「なぁ、ナマエ。寝んの?」

寝るって言ってるのに、金次くんが耳元で囁きながらチュッチュッて音がする。柔らかい唇が耳たぶに触れて
唇にキスしてくれたらいいのに。なんて

でもやっぱり眠たくて

いまさらチューされてももう遅いって自分勝手な思考で睡魔のほうが勝ってしまう。

『ん、』

「ナマエ」

低い声で囁きながら、布団をめくって
金次くんの手がTシャツの上から這うように動く。

ピクッて身体が揺れて、意識がたんだんと起こされるけど
でもそんな気分にすぐなれなくて

『きんじ、く』

「ナマエ」

服の中に金次くんのおっきな手が侵入してきてお腹をなぞって、そのまま上に


『んぅ』

ブラの上から胸を揉まれて声が漏れる。
金次くんを拒否したことがないから、いつでもどこでもエッチしてもOKだと思ってるんだろう。
まだ睡魔を優先させたい私を無視して金次くんが手つきだけは優しくTシャツを捲って、そのままブラジャーも上にずり上げられて
プルンッておっぱいが揺れた。


「ナマエ」

名前を呼びながら、両手で寄せられた胸に金次くんが顔を埋めて
すぅって深く呼吸を繰り返す。

『んッ』

ピンッて乳首を指先で弄られて甘い声が漏れる。
でも全然スイッチが入ってないから、そんなに気持ちいいとかでもなくて

でも辞めてって言うほどじゃないし
ねむいし、どうしようって思ってる間に

金次くんは指で乳首を摘んで、クリクリって捏ねる様に潰す。身体がピクッて跳ねる。

『ぁ、ん』

緩く甘い声が漏れる。

でもやっぱりあんまりその気になれない



『んー、ん』

人差し指と親指で乳首が挟まれて少し引っ張られて、そのままクリクリって弄られる。
チロチロツて舌でも乳首を嬲られて
乳首を虐められて

眠たさはどこかにいったけれど、今?って気持ちも大きくて
なんだかエッチしたいって気になれない。どうしようって思いながらも愛撫を受け入れて
でもクリトリスとか、ナカとかじゅぶじゅぶされたら気持ちよくなるかもって思うけど
この今のテンションで本当にセックスできるのかなって過ぎって

『ぁ』

金次くんの手が、おへその横を通って

ショーツの中に潜り込む



やばい、あんまり濡れてないの金次くんにバレちゃうって思って

私が全然ノリ気じゃないって気づいたら金次くん嫌な気持ち?になるんじゃないかって
なんかこう、一方的な行為だって知らしめるみたいな感じになるんじゃって

いやまぁ一方的だけど金次くんがショック受けたらどうしようって思って


『きんじくん、あの』

眠たいからってちゃんと拒否するべきたった。って反省しながら金次くんに声をかけたのに。


にゅるん



え?


「あ?ぬるぬるだなぁナマエちゃん」




うそ


金次くんの指がおまんこなでて、その指先がぬるぬると滑るのを感じて
一気に身体全部。頭の中も沸騰するみたいに熱くて


『ぁ、や……ちが』


だって、眠くて

そんな気分じゃなくて


全然エッチする気になれなくて


なのに



わたし



「乳首きもちかった?ナマエちゃん」


『ぁ、う』


金次くんに乳首虐められただけで
気持ちついていってなかったのに

身体が



勝手に



反応しちゃったんだって



金次くんに、調教されちゃってるって事実に



『んっ!あッ!!』


ぐぽって奥まで指を入れられて


「ぐちょぐちょのぬるぬる」

『あっあっ!』


全然エッチな気分じゃなかったのに、もう一気に盛り上がっちゃって
エッチな身体に仕立て上げられた自分に興奮してる。


『んッ』

乳首をキュッて捏ねられて甘い声が喉から漏れて

「乳首大好きになっちゃったなぁナマエちゃん」

『ぁ、う』

さっきまでと同じように刺激されてるのに
もう、さっきよりとは比べられないくらいきもちよくて
お腹の奥キュンキュンして金次くんの指を締め付ける。ビクビク身体が大げさなくらいに跳ねて快感で頭が痺れる。


「まじでかわいいな」

チュッチュッて金次くんにキスされて

ああもう


『金次くんもっとぉ』

甘えた声でおねだり


くちゅ、ぐちゅって舌絡めて
溢れそうなくらいに流れ込んできた唾液をごくりって全部飲み込んで


『んッ!ふ、んんん』


指で奥優しく揺らされてぐわぐわ気持ちいいので揺さぶられる。

ああもう頭とろとろ




「ナマエ」

『きんじくん』

ガバッてショーツをショーパンごと脱がされて、開かされた足の間
金次くんがゴムをつけておちんちんをあてがって

そのまま


ごちゅんって


『んあッ!』

「くっ、締まるッ」


ぱちゅぱちゅってエッチな音してる
子宮ごと揺らされるみたいにおちんちんを抜き差しされて
気持ちいいのがぶわぶわせり上がってくる。

『も、あッ!』

「ナマエッ」

『や……きもち』

知られちゃった気持ちいとこ、気持ちいい強さで撫でるみたいに優しく揺らされて。



『きんじく、』


もうイッちゃう


『すきぃ』

「ん、おれも…すきだッ」

クグッて差し込むように金次くんのおちんちんが奥打ち付けられて


すきすき


も、きもちいい


ぐわんぐわん揺れる


『んんんんッー!』






枕元に常備してるウエットティッシュでくちょぐちょのあそこを拭いて
金次くんもゴムを外してそれをポイッてすぐそばのゴミ箱に捨てた。

ギシッてベッドが揺れて
二人で寝そべる


絶頂を迎えた脱力感と幸福感に支配されて



もういいかって

金次くんのほうを見て


キスしてって言っちゃおうって


唇を開いて



『んッ』


そう言う前に塞がれた唇に


『ふ、ぅ』

嬉しくて金次くんにギュッて抱きついて
そのまま深く舌を絡める。

ゆっくり離れる唇に


「ナマエまじでかわいいな」

セックス終わりに急にそんなことを言われて、じわじわと顔が熱くなる。


『な、に……急に』


嬉しすぎて口元ニヤけちゃうのを隠すように手で庇って

「ん?もっかいチューすっからどけろ」

『ぁ』


やばい、もう


うれしすぎる


好きすぎる


ゆっくり手をどかして

キスしてって金次くんの方を見つめて


金次くんが目を細めて、私を食べるみたいにちゅぷって唇があわさった。











※もちろん秤は気づいてて自分からキスしないで泳がせてる。
『キスして』って甘えてくるナマエが大好きな秤。自分にだけでろでろに甘えておねだりしてくるのが嬉しすぎる秤。







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