吸血鬼すぐ死ぬ

痴漢ダメ絶対!


オリジナルご都合な能力の吸血鬼でて?きます。
本番ナシだけど、軽いエロ
サテツに片思いこじらせてる






「名前、大丈夫?狭くないか?」

『うんっ!大丈夫だよ。ありがとう』

顔がニヤけてないか、取り繕うのに必死だ。



ここ最近、男女で電車に乗る二人組のうちの女性が痴漢に襲われる。というなんともピンポイントな事件が多発していた。しかも犯行時に犯人は近くに見当たらないという不思議な状態で、あまりに奇怪な現象から実際に警察などに届け出る件数は少なかったが、実際に行われたその行為はかなりの数ではと予想された。
この事件は吸血鬼の特殊な能力を使ったものではないかと推測され、私達ハンターも犯人確保に向けて動いたのだ。

そして今日、囮として私とサテツが一緒に電車に乗り込むことになった。

私はサテツの事がずっと好きだったから、二人で一緒に電車に乗れるだけで嬉しい。だなんて楽観的に捉えていて(もちろん痴漢は許せないので絶対に捕まえてやる!とは思っている)ハンターとバレないようになるべくデートっぽく。ということでアームを外したサテツの姿を拝む事ができて正直浮かれている。

少しだけ混んだ時間帯、土曜日の夜の電車。車両の一番端の角に二人で並んで立つ。いつもより近い距離。きっと周りから見たら恋人同士にみえているんじゃないかとか。そんな事で嬉しく思ってしまう私は本当に単純だ。

目の前にはサテツの大きい身体が、体温を感じられるほどに近くて。電車の揺れで少しだけ当たる腕に全神経が集中してしまいそう。
おっきくて分厚い彼の身体はもろにタイプで、かっこいいなぁって思った。追い打ちをかけるように優しすぎるくらいお人好しな所に私はハートを射抜かれて、もうなんだかびっくりするぐらいメロメロになっちゃって。
こんなに人を好きだと思ったのははじめてで、どんな態度で接したらいいかわからない。恥ずかしいからなるべく顔に出ないようにしたいのに、きっと今の私は締まりのない顔をしているに違いない。

なんだか顔が熱い……。


彼の好きなタイプはリードしてくれる女の人だと、小耳に挟んで
私はお世辞にもお姉さんタイプではないし、しっかりはしているとは思うけど男の人をリード出来るほどの経験もない。
少し落ち込んだけれど、サテツは優しいからもしかしたら好き好きアピールしてたら、絆されて私を好きになってくれるんじゃないかとか
そんな浅ましい思考がよぎるけど、可愛らしく好きだと言い寄れるほどの自信もない。
結局私は何も出来ないまま、なのにこうしてサテツと二人で電車に乗ってるだけで喜んでいるヘタレなのだ。

私はサテツのタイプとは言えないもんね。と熱くなった顔を冷ますためだけだったのに、なんだかそれ以上に落ち飲んで胸が苦しい。チラリと目線をサテツにやるけど、彼は怪しい人物がいないかさり気なく周りを警戒している。
私なんて真面目だけが取り柄みたいなものなのに、それすら放棄してニヤニヤしてるなんて浮かれ過ぎでしょ。って自分を律してどんどん気持ちが落ち込む。
いや、落ち込んでる場合じゃない。吸血鬼をつかまえないと……。デート中の男女が狙われてるんだもん。楽しそうにしなきゃ……ふぅ、とひと呼吸して私は口角をあげた。
最近どう?なんて当たり障りのない話題を一通りしてサテツとの会話が途切れてしまった。私は一駅二駅と電車の窓から見える代わる代わるに走る夜の灯りをボーッと眺めている。こんな時気の利いた会話でもっと弾ませられたらいいのに……せっかく好きな人と一緒にいるのに適当な世間話すら思い当たらないなんて。つまらない女だ。なにか適当な話題を……そう思っていた時。

なんだか太腿に違和感を感じてゾワッと身体が震えた。

『ぁっ……』

とっさにサテツを見上げれば、開始から時間が経って少しだけ気が抜けた表情のサテツがさっきの私と同じ様に窓の外を眺めていた。
サテツに声をかけようかと思ったけれど、まだなんだかよくわからない状態でとりあえずと目線を足元に下げる。キュッと口元に力を入れて身体の違和感に集中する。

下から上にするりと内ももを撫でられる感覚。バッと自分の手を太腿に当てるけど、そこには何もない。
なのにも関わらずゆるゆると柔く指先で撫でられている感覚が続く。

なにこれ、こわい

恐らく吸血鬼の仕業であることはわかっているはずなのに、得体のしれない感覚に恐怖が芽生える。

『サテツ…』

思わずギュッとサテツの手首を掴んで身体を寄せる。

「名前?どうした?」

『……きた』

どこに犯人がいるかもわからないから、必死に小声で例の痴漢だとサテツに伝える。

「ッ!わかった」

心配そうな顔をしながら小声でそういうと、目線だけで一通り車内を見渡したサテツはスマホを取り出した。
痴漢に出くわしたら吸対に連絡をする手はずになっていた。なるべくはやくにダンピールである桃田さんが現場に来て、車内にいるであろう吸血鬼を発見して逮捕するためだ。

心配そうに眉を寄せたサテツの表情に、やば、好き。かっこいい。好き。なんて頭の中がお花畑となると同時に
急速にお腹の奥がキューッとうねる。

あれ、なんか……

頭の中に靄がかかったようにボーッとする。身体が火照ったように熱くて
ドクドクと心臓の音が聞こえる。

気持ち悪いはずなのに

撫でられた太腿が燃えるように熱い。
力の入らない手でスカートの上から自分の太腿に触れる。触られている感触はあるのに、犯人の手を掴もうとしてもそこには何もない。
どんどん熱くなる身体

「名前……大丈夫か?」

サテツの声が頭の上から聞こえてくる。普段より近いその声に身体がピクリと揺れる。
熱い……頭が熱に浮かされる。

あわあわしながら「名前ッ」と屈んだサテツが背中を擦りながら言う。サテツが心配してくれてるのに……サテツのおっきくてゴツゴツした手が私の背中に触れている。耳元でサテツが私の名前をよんでいる。
だめなのに、身体がどんどん熱くなって
太腿のソレすら、サテツに触れられてるんじゃないかと馬鹿みたいに錯覚してしまうくらいに、我慢ができない。

『ひゃんっ!』

ずっと太腿をゆるゆると撫でていた指先が、前触れもなく割れ目をなぞった。
いきなり訪れた刺激は脳天まで響くように強烈で、これ以上はとても耐えられる気がしなかった。

『サテツ…』

「名前?」

『もぅ…あの、……だめッ』

「えっ、名前?」

弱々しい私の声に余計にサテツが慌てているのがわかる。わかってる、せめて吸対の人が来るまでは吸血鬼を逃さないよう耐えたほうがいいに決まってる。
でももう身体があつくて、このままじゃ理性を保ってられる自信がない。






「名前……」

運良くも次に止まった駅が新横浜で吸対メンバーが車両に乗ると同時に、サテツは力の入らない私を抱きかかえるようにして電車から降りるとホームのベンチへと優しく座らせた。

『ぁ…、はぁ……んッ』

心配してるサテツに、もう大丈夫だと伝えたいけどどうにも熱がおさまらない。
体を這うようなあの感覚はもうなくなったのに、むしろ熱があがったみたいに身体全部が熱い。
優しく背中をさするサテツの手にすら、快感がうまれて、口を開けばもっとその手で身体の奥まで触ってほしいと懇願してしまいそう。

俯いてぎゅっと口を閉じる。あつい、身体がどうしようもなく。お腹の奥が切ない。

「名前……」

視界の端にサテツの手がうつる。私とは違うゴツゴツした男らしい手。全体的におっきくて、分厚くて、太い指。
あの指を、私の中に入れて欲しい。
ぐちゅぐちゅ掻き回して、奥まで入れて

厭らしい妄想にとろりと身体の奥から愛液が溢れるのがわかった。
それをあのゴツゴツした指で掬って、ぬるぬるしたその指先で潰すようにクリトリスをしごいて

『んッ………』

ピンッと弾いて
それだけで、イッちゃう

ああもう……考えただけで身体が震える。

『サテツ……』

「ん?うん」

だめ

心配してるサテツにこんな事言っちゃだめ

『あのね……』


これ以上はダメ


「名前?」


なのに


『お願い、サテツ』


頭が熱くて何も考えられない


『さわって』

「え?」

『も……だめなの。たえられない』

「さ、触るって……その」

『おなかのおく、あつくて…』

「ッ!あっ……でも」

『おねがい』

サテツの顔がみるみる赤くなって、視線が泳いで逸らされる。背中をさすっていた手が離れて、とたんにサテツの体温が遠のいて寂しくなって切ない。

『サテツしかいないの、サテツにさわってほしいの』

サテツが好きなの

『おねがいっ』

「ッ……」

おしに弱いサテツに、こんな言い方するなんて

わたしは卑怯者だ

それでも、

そんなことどうでもいいくらい
今はサテツに触れられたくてたまらない











もう触ってもらえるならなんでもいいと、駅のトイレでも構わないと言って、固まるサテツを引っ張って動かそうとする私に
サテツは、それはダメだ。だなんて、焦ったように私の手を引いて駅から飛び出した。
んじゃ、はやくホテルいこ?と懇願する私と目を合わせないようにわざとらしくそっぽを向いているサテツの顔は真っ赤で、目には涙が滲んでいた。
そして仕方がないという様に苦しそうな顔で自分の部屋に招いてくれた。
頭が熱に犯されて可笑しくなった私でも、サテツが困ってるのはわかって苦しくなった。
好きでもない女に、突然こんなに言い寄られて困惑するに決まっている。サテツは優しいから余計に。わかってる、頭ではわかってるのにモヤがかかったみたいに
それでもいいから大好きなサテツに触れて欲しいと、抱いて欲しいと身体全部が悲鳴をあげて我慢ができない。
部屋に入ると、夢に見たサテツの部屋をまじまじと見る余裕もなくて
すぐさまベッドはどこかと勝手に動きそうになる私の手をとってサテツはぐんぐんと歩くと腰を引き寄せてバフッとソファーに腰を下ろした。

なんでベッドじゃないんだろうか、なんて思ったのも一瞬でそんなことどうでもいいくらい触ってほしくて
私はサテツの手を握って、もうグチョグチョになっている秘部に招く。いやらしく『さわって』と言うと、ゴクリとサテツの喉がなった音がした。




『あっ、んんッー』

サテツの大きい身体に埋もれるように後ろから抱きしめられて
ずっと触れてみたいと思っていた太くてゴツゴツした指が、私の中をグチグチと優しく掻き回している。

どこを触られてもいちいち気持ちよくて、ビクビクと跳ねる身体がとまらない。そんな私を「痛くないか?」と優しくいたわるサテツのその声に、熱が含まれてるのがわかって
声すらも麻薬のようで、さらに私の頭はとろとろになる。

『ふあぁッ、ぁ、それっしゅきぃ』

お腹の裏っかわを優しく揉むように触られて、甘ったるい声が自分の喉を震わす。

『あっ、んッー、きもちぃ』


私はゆるゆると手を動かして、くちゅくちゅと優しく快感を与えてくれるサテツの左手に自分の左手を重ねる。
とっくに羞恥心を電車の中に置き忘れてきた私は右手を恥骨に添えて緩く割れ目を開く。するりと左手を滑らせてサテツの親指をぷっくりと主張するクリトリスにあてがう。

『んっ、ここも』

はしたなく腰を浮かせて擦り付ければ快感に頭が甘く痺れる。

『ひゃっ!ああっ』

自分でおねだりした癖に、サテツの親指でクニュッとクリトリスを撫でられて強い快感に身体が大きく跳ねる。お腹の奥からコポッと涎がたれた。

『あぅ、んん』

だらしなく開きっぱなしの口から甘い声が漏れ出る。与えられる快感が予想をはるかに上回ってさらに頭が蕩ける。

『きもちぃ、んんッしゅきぃ』

サテツの首元に擦り寄るように顔を寄せて甘えて、感じた快感が馬鹿みたいにそのまま口から溢れる。


『んん、サテツッサテツぅ』

「ああっもうっ、名前ッ」

サテツがガバッと首筋に顔を埋める。フーフーッと荒い熱のこもった息が首に当たって身体が震える。
少しだけ激しくなった指の動きに気持ちよさがより強くなる。

『ぁぁ、サテツ…んーッ』

「はぁッ、名前、んっ」

チロチロと顎に近いとこの首を舌で嬲られて、お腹の奥がきゅうきゅうとうねる。吐息混じりに名前を呼ばれて

『んんッ』

「ああ、名前ッ」

耳の後ろでサテツが息を吸い込む。髪の生え際に鼻が押し付けられて、サテツが私の匂いを嗅いでるんだってわかった瞬間、ぐりぐりと無意識だろうサテツの硬くなったモノがお尻に当てられて
ブワッとサテツが愛おしくてたまらない。
どろどろに蕩けた膣内がきもちいい、自分の喘ぎ超えと、サテツの吐息と
ぐちゅぐちゅとわざとらしい程に鳴る秘部

むせ返るほど甘ったるい快感

ゆるゆると手を二人の身体の間に滑り込ませる。

「ッー!!名前っ、ちょっ!」

『んっ、サテツもぉ気持ちよくなろ?』

後ろ手になり拙い動きしか出来ない掌でサテツを弄れば、布越しなのに大きくなった形がありありとわかるように硬い。
挿れて、ほしい。
奥に……

キュウッと中に埋まるサテツの指を締め付けて、勝手にヘコヘコと腰が厭らしく揺れる。

「名前っ、そんな…だめだッ」

『んっ、ふぅ…サテツ』

たどたどしく、揺れる腰にあわせて手を動かす。挿れていれてと、誘うように名を呼ぶ。

『あっ』

バッと勢い良くサテツを触っていた手を取り上げられて、隙間ができないようにピッタリと腰を抱きしめられる。
これはこれで、サテツの硬くなったモノがしっかりお尻にあたってお腹がきゅんきゅんと切なくなる。

「名前……」

『ひゃっ!あんっ!!んん』

止まっていた指の動きが再開されて、より深く奥を揺さぶるようにナカを揉まれる。
いままで感じたことのないほどの快感にふわふわしていた脳内がぐわぐわと揺れる。

『ぁあぁッ』

気持良すぎて、声にならない声が喉を過ぎて


『しょこっ、あっ!』

「名前ッ」

『も、ぁうっ、らめッ』

とめたくても、とまらない勢いでぐわぐわと身体に快感が溜まっていく。
こんなの初めてなのに、これが弾けたらたまらなく気持ちいいってことだけはわかった。

『ぅっ、ぁぁあッ』

わけがわからなくて、ガクガクと身体が震えてググッと全部に力がはいって


弾けてブワッと全てが溢れだした


『ーーッ、ぁ……ぁ』


目の前が一瞬ふわりと真っ白になって、気持ちいいなんて言葉じゃ表せれない感覚に身体が飲まれて意識が飛ぶ。
ゆっくりと押し寄せた巨大な波が引くように、少し身体に意識が戻る

『ぁッ………はぁ』

戻ってきたと理解する前に

「名前」

耳元で呼ばれた名前ピクリと身体が揺れて、
未だ埋まっていたサテツの指を食べるようにナカがキュウッとうねる

『ぁああーーッ』



快感の波に飲まれて、完全になにもかもが真っ白に染まった。












名前
ハンター件VRC非常勤勤務職員
サテツが好き
基本的に昼間の依頼を受けているので、サテツと会える日が少ないのを気にして夜の活動を増やすべきか悩んでいる。

サテツ
実は匂いフェチ
名前はロナルドの事が好きなんだと思っている。



(言い訳)
たぶん続きます。たぶん

そして続く予定にしてたんだけど、たぶんつづかないかも……どっちやねーん




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