RE-MAIN

じゃあ、から始まるお付き合い


◇彼女×城島
◇1年時(いろいろ捏造注意)
◇甘エロ
◇無駄に長め





夏休み。午前中と言ってももうお昼に差し掛かっている時間帯で茹だるような暑さに頭がクラクラする。

そんな中私はプールに向かっていた。

昨日試合だったので今日は部活がミーティングだけだった。それが終わり帰宅しようとした私を担任に発見されて
城島くんが紛失したという提出書類を渡しに行ってくれと頼まれた。
このクソ暑い中まじ嫌だ。といつもの私なら思うだろうが
今日は喜んでその任を請け負った。

だって、私と城島くんはお付き合いしているからだ。
といっても、この間からで夏休みに入る前から。
このタイミングならフラれてもお休みに入るからその間に気持ちの整理をつけれるからって思って告白した。

「あー、じゃあ付き合う?」

へにゃん。とした笑顔で照れながら城島くんにそう言われて嬉しかった。
同じクラスで、そこそこ話す方だと思うし、自分の事をとびきり可愛い。だなんて思ってないけど、不細工ではないと思っている。
高校生なんて遊びたい盛りだから、もしかしたら私のこと好きじゃなくても告白したら付き合ってくれるかも。
なんてちょっとした期待に浮かされて告白したけど、それでもよかった。

付き合う事になったものの、お互い初めての彼氏彼女で付き合うって何するんだ?状態だったから
クラスのグループLINEから引っ張ってきてはじまった城島くんとのトーク画面には
おはよう、今日も頑張ろうね。とか、あっついねー。とか宿題やってる?とかおやすみ。とか
そんな些細な会話しかない。

それでもよかった。別に遊びに行ったりとか恥ずかしくて緊張しちゃうし。うん。

一人だけど城島くんは水球部の活動をしてて、今日も一人で練習してるみたいだった。
プリントを持って、途中自販機でスポーツドリンクを買ってプールサイドへと足を踏み入れる。

プールの水面がギラギラとした太陽をそのまま反射して眩しすぎて少し目が痛い。


あれ?誰もいない?


プールには誰もいなくてきょろきょろとあたりを見渡す。眩しくてよく見えないけど、水面に何もみえない。
チラッと部室を除けば城島くんのいつも使ってるあの可愛い色のリュックと、制服が椅子にかかってて
少し雑にかけられたそれに男の子っぽさを感じて胸がキュンとする。
荷物はあるし、暑いから飲み物とか買いに行ったのかな?

とりあえずプリントと持っていた汗をかいたペットボトルを影において
ゆっくりプールに近づく。

照りつけられたプールサイドのアスファルトから熱気があがってくる。
これだけで顔が焼けそうだ。
靴で入っていいかわからなかったけど、あまりにも暑そうだったからローファーでそのまま入っちゃったけどよかったかな?
城島くん優しいから怒ったりしないよね?
プールサイドから、覗き込むように水面を見ればゆらゆらと揺れるキラキラした光。
いつもこの水に城島くんが入ってるんだ。そう思うだけでなんか胸がむず痒い。
あれ?私変態っぽいかな?なんて思う。

明るい金髪に健康的なやけた肌。
最初はチャラい感じだって思ったけど
ふわふわ柔らかそうな髪と一緒で彼はちょっとおちゃらけてるけど、それ以上にふわっと優しい人だった。
でもそれは誰に対してでもで、だから彼の特別になりたかった。

私のこと、好きになってくれたらいいな。

ゆらゆらと揺れる水面に引き込まれそう。暑いから、きっと気持ちいいだろうな。
ボケッとした頭でそんな事考えていた。

バシャッ

『!?』

視界の端で、急にプールから勢い良く何かが飛び出してきて
私の心臓が飛び出そうなほどびっくりした。
それが、城島くんだと脳みそが理解したのは
びっくりしすぎて飛び跳ねた私の身体がプールに落ちると同時だった。


脳みその処理が追いつかなくて
身体が重くて、目があかなくて
水面に打ち付けた衝撃で、プールに落ちたことを理解して息を止めたものの
間に合わなくて少し水を飲んでしまった。

苦しくて苦しくて

重たい制服のせいで身体が動かない。小さい私の身体では足すらつかない。どっちが上か下かもわからない。

これ、死ぬの?

『ゲホッ、ガッ』
「大丈夫か!?」

ガバッと大きい腕に身体を引き寄せられて、顔が水面から出たのがわかった。
なのに、水を飲んで苦しい私はなかなか落ち着かない。


「お、おい。苗字大丈夫か?」
『ケホッ、はぁ…はぁ……う、ん』

プールから引きずり上げるみたいに助けてくれて、プールサイドの影に私を運んでくれた城島くんは、座り込んでいる私の横に座って背中を擦ってくれた。

「苗字……」
『ん……だい、じょうぶ』

だいぶ落ち着いてきた私は
この状況に落ち着けなくなってきている。

俯いてる私の視界には、横にいる城島くんのたくましい腹筋から下半身全部がバッチリしっかり見えている。
やばい。ちょ、や、やばい。
おでこは城島くんの胸に当たりそうなくらい彼と近いし
なんかもう、わけがわからない。

普通に教室でしか城島くんと会っていなかった私には刺激が強すぎる。

『だ、大丈夫っ』

ガバッと顔をあげたら、今度は城島くんの顔が近くて死にそうだった。






『おっきい……』

借りた城島くんのTシャツは大っきかった。
びしょ濡れどころの騒ぎではない私に、とりあえずジャージ部室に置いてるのあるから着替えて!とわたわたと目を逸らしながら城島くんに言われて
バスタオルをガバッと押し付けられて部室に押し込まれた。

猛暑の部室は地味に暑かったけど
窓も開けてたし扇風機もあったし、濡れた身体にはちょうどよかった。

べっとりと身体に張り付いた制服は、自分でも思うほど、まあまあえっちぃ感じになっていた。
夏服の薄いシャツは濡れて下着が透けた胸元をピッタリと強調していた。
キャミソールもきてたけど、ブラの形がしっかりわかる

胸のボタンを外しながら
これで城島くんがちょっとでも意識してくれたら。なんて邪な事を考えながら脱いでいった。

文字通り全部濡れたので、とりあえずブラも外して
パンツは一度脱いでタオルで頑張って抑えてギリギリまで水分を取ってまた履いた。
ノーブラは頑張れても、ノーパンはちょっと私には無理だった。落ち着かなさすぎる。
城島くんから借りたピンクのTシャツの襟を指で引っ張って開き具合を確認する。
大丈夫だよね?屈んでもおっぱいみえないよね。うん。よし。
借りたジャージのズボンの腰紐をきゅーっと締める。
ハンガーに制服とブラの上からフェイスタオルをかけて、城島くんに借りたスリッパをペタペタと鳴らしながら歩く。スリッパおっきい……。
部室から出て胸の前に制服を抱える。
プールのフェンスに持っていたハンガーをかける。靴下とか、もろもろフェンスにかけると何かそこだけお祭り騒ぎみたいに賑やかになった。
暑いから、すぐ乾きそうだ。

「苗字!いけた?」
『あ、うん!ありがとうね』
「いや、ごめんな」
『そんなっ!私が勝手に落ちたんだし。ごめんね』
「いや、あー。…俺あとちょっと練習するから苗字乾くまで適当にゆっくりしといて」
『うん、部室かりるね?』
「ああ」

露骨に目が泳いでる城島くんが、可愛すぎて逆に私は落ち着けてしまった。
ちょっとは意識してくれてるってことかな?




「はい、苗字」
『ありがとう城島くん』

城島くんから差し出されたおにぎりを受け取る。
もうお昼の時間だけどまだ制服が乾くのには時間がかかりそうなので
城島くんがコンビニまでご飯を買いに行ってくれた。

「これ、暑いから先食べちゃお。」

パチッと音を立てて2つに別れたパピコを城島くんから貰う。指先が冷たくて気持ちいい。
ご飯の前にアイス。と一瞬だけ思ったけど、この暑さには勝てない。
隣を見ると城島くんが蓋?の部分に少し入ってるアイスをチュッと吸ってポイッと袋に捨てた。そんななんて事のない仕草なのに、城島くんだと思うと全部に目が奪われる。

「ん?」
『い、いただきます』
「うん」

二人で部室の長椅子に隣同士で腰掛けてアイスを食べる。
冷たい爽やかな甘さが喉を通って最高に幸せだ。
ご飯を食べながらぎこちなくもお互い会話を探るように行う。

ご飯を食べ終わって、空になったフィルムを袋に入れると途端に手持ち無沙汰になる。もっとゆっくり食べるべきだった。
無駄にペットボトルの緑茶をちょっと飲んでは蓋を開けたり締めたり落ち着かない。
隣の城島くんは、おにぎりの後に今度はパンを食べている。もぐもぐと動くほっぺたが可愛い。
すごい、いっぱい食べてる。それだけなのに好きだって感じるなんて、なんて末期なんだろう。
城島くんが最後の一口を口に入れてパンの袋をクシャッと丸めた。ごくっと飲み込む音がした。


古めの扇風機がカタカタと音を立てて回る
暑くて、汗が背中を伝ったのがわかった


「その、さ、苗字は俺のどこが好きなんだ?」
『へ……』

いきなり。ぶっこまれた話題があまりにも直球すぎてびっくりする。

『あ、優しいし。かっこいいし。』

どこって言われたらなんて言えばいいかわからない。
細かいところを上げればきりがない。

まず、優しいし物腰が柔らかい所。誰とでも仲良くなっちゃう所。なのに何処かでちょっと線を引いてそうなところ。おっちょこちょいっぽいとこもなんか許せちゃう人たらしなところ。
一人でも頑張って水球続けてるところ。

あと上からいけばフワッとした金髪の髪も好きだし。男の子なのに前髪結んでるのも、普段だったら結ぶなら切ればいいのにって思っちゃうのに、城島くんならそんなとこも可愛いって思うし。
色素薄めなブラウンの瞳も綺麗だし、鼻筋も通ってて、顎のラインもきれいだ。唇も少し薄い感じが逆に色っぽいし
首筋なんか、鎖骨に伸びる筋が男の子って感じで見てるだけでドキドキするし、あわよくばそこを伝う汗も舐めたいし。
あれ?ちょっとやっぱり私変態かな?

頭の中でいっぱい城島くんの好きなところを上げていく。

『んっと、他にもいっぱいあるよ……でも、全部は恥ずかしいから言えないかな』
「そっか、いや、ありがとう」

城島くんが隣で照れながら髪の毛をガシガシと触っている。
ああ、照れてるとこもかわいい。

『じょ、城島くんはどんな子が好きなの?』
「え?」
『その、好きなタイプとか……』

露骨過ぎたかな?
ちょっとでも好きなタイプに近づけたらって思ったけど、そういう浅ましい考え方は本人にわからないようにすべきだった。
どうしよう……

「あー………」

城島くんがそわそわと前髪の結び目を外してまた結び直してる。
結び終わった手がゆっくり下に降ろされて今度は膝の上でぐっと制服のズボンを握った。

「俺は……その、優しくて、部活も勉強も頑張ってて」

お、おう
なかなかだな、頑張り屋さんが好きなのかな。

「笑顔がかわいいくて、水球の話も楽しそうに聞いてくれて」

結構具体的なんだなぁ……

「あっと、そんな苗字が好きだ」


ん…?

え、今

『え?』
「だ、だからっ!苗字が好きだって」

ガバッと足をベンチを跨ぐようにして、城島くんが身体をこちらに向ける
顔が、真っ赤なんだけど

『え、城島くん私のこと好きなの?』
「好きだから付き合ってんじゃん」

まじか

「やっぱ、苗字わかってなかった?」
『だって私が好きって言ったら、じゃあ付き合おうって言ったじゃん。じゃあって』
「あ、あの時は苗字が好きって言ってくれたのが嬉しすぎて……」

城島くんがバツが悪そうに目線をそらす


「好きって、言ったつもりになってた」

ポツリとそう呟いた

『まじか』
「まじです」
『そ、そっか』
「うん」

もう、こんなに身体が暑いのは
真夏のせいだからか、目の前のこの人のせいなのか

『嬉しい……』

顔が熱い。嬉しすぎてニヤニヤしちゃう
思わず俯いて城島くんから視線を外す

『ッ!?』

ガッと城島くんに手を握られて、その手が熱くて頭がクラクラする。

「苗字」

ギュッと握られた手から、城島くんが緊張してるのが伝わってくる。
顔を上げると
城島くんの色素薄めの綺麗なブラウンの瞳が熱に染まっていた。


チュッ


城島くんの薄い唇は、思っていたよりずっと柔らかくて、熱くて
ちょっとかさついてた。
握られた手が震える


『んっ、ふ…』


繰り返されるキスが、あまりにも気持ちよくて頭がふわふわする。
初めてのキスは想像してた500倍くらい濃厚で、脳みそが蕩けそうだ。
私の舌を逃してくれない城島くんの舌は熱くて、ぬるぬるして気持ちいい。身体の奥がゾクゾクと震えた。

『んっ!!』
「な、んで……やわらかっ」

城島くんの大っきくて綺麗な手がTシャツの上から私の胸をふにふにと確かめるように触っている。
親指の腹で、擦られた乳首がピンッと主張しているのが自分でもわかる
擦れるたびに甘く痺れてピクッと体が揺れる。

『んっ、ふぅ…ぁっ』
「やばっ、きもちいい」
『あっ!んん…』

寄せあげるように両手で大きく揉まれて、親指と人さし指でクリッと乳首を摘まれると勝手に口から甘い声が漏れでる
胸の谷間を汗がツーッと流れ落ちた。

長椅子に押し倒される様に上半身が倒されて、私の上に城島くんが覆いかぶさる。
Tシャツの裾をたくし上げられて胸が露わになる。
両手で胸を寄せてそこに城島くんの顔が埋まる。
そのまま胸の膨らみや乳首をチュパチュパとわざとらしい音を立たせながら舐められて、吸われる。

「はぁ……あったか」
『んっ、ん、城島くんっ』

狭い椅子から落ちないように。って思うと身体が城島くんから与えられる刺激から逃げられなくて
ひたすら身体が甘く痺れる。

彼の顔が胸に埋められて、私の鼻先に城島くんの髪が当たる。
プールと、汗の匂いがする。男の子って感じの自分とはちょっと違うその匂いに頭がグラグラする。

『おっぱい、ばっかりっ。んっ!』
「ごめん、きもちよくてっ」

なかなか辞めないソレに、腰が揺れた。

『城島くん』
「ん?」
『ちゅう、してっ…んっ、ふぅ』

ガバッとおっぱいから顔を離して、惚けて開いていた私の口に城島くんが齧り付くようにキスをする。

『んっ、ん』

スルッと城島くんの手がお腹を滑らせて腰のくびれまでくると、ズボンと素肌の間を指先でなぞる。
ゾワゾワと擽ったさと、気持ちよさが走って腰が浮く。
ゆっくりパンツの中に手が入ってきた

『んっ!!ぁっ』
「わ、ヌルヌルしてる」
『やっ、ぁん』

大事なところをゆっくり指先でなぞられて
ぐわぐわと快感が湧き上がってくる。
何度も往復するその指に、自然と腰が揺れて

『んっ、んっ!』
「ここ好き?」
『やだっ、ぁっあ!』

自らクリトリスを城島くんの指先に擦り付けるように腰が揺れる。
こんなの初めてすぎて、このはしたない姿を見られて城島くんに嫌われたらどうしよう。て思うのに、気持ちよすぎてもっと触ってほしい。と腰が止まらない。

「ん、苗字かわいい」
『ぁっ、ん!』

吐息混じりに言われた「かわいい」にお腹の奥がキュウッとした
ヌルついた指先で優しくくるくるとクリトリスを触られればビクビクと体が震える。

『ひゃっ!や!それっ』
「気持ちいい?」
『きもち、きもちいからっ!やめてっ』

あまりに気持ちよすぎて頭がおかしくなりそう。

『やっ、んっ!おかしくなっちゃうっ』
「ん、大丈夫」
『あっん!』

辞めてほしいのに、気持ちよすぎて
もう頭がぐちゃぐちゃしてる

『ああっ!んっ!!イッちゃぅ、やっあっ!』
「うん、いいよ。大丈夫だから」
『あっあっ!んんっー!!』

頭が焼き切れたみたいに真っ白になってガクガクっと体が震える。息が止まる。

『やだやだっ!イッたの!やめっ、死んじゃうっ!!』

まだ、優しくピクピクしてるクリトリスを撫でる城島くんの手を必死にぎゅううっと掴むと、ようやくその手がとまって
やっと呼吸ができて体の力が抜ける。くたっと椅子の上で呼吸をひたすら整える。

「苗字かわいい」

恥ずかしくて腕で顔を隠す私の髪を優しく城島くんは撫でてくれた。

そのまま、指先をズボンに引っ掛けてパンツごとずり降ろされる。
恥ずかしくて思わず膝を閉じて太ももを捩って隠そうとするけど、全然力が入らなくて少し足が浮いただけだった。
たくし上げられていたTシャツもスポッと脱がされて、惚けてされるがままな私に城島くんがチュッとキスを落とす。

城島くんが、制服のシャツを脱いでポイッとテーブルに雑に置く。
さっきも水着だったし、ほぼほぼ裸みたいなものだったけど
何だかエッチさが何倍にも跳ね上がってて思わず目を逸らす。耐えられない。
そのままベルトをカチャカチャと外して、ズボンまで脱ぎ出すから
もう私は心臓がバクバクし過ぎて死にそうだ。

経験はないけど、そういうエッチな漫画とか動画とかスマホで見たことあるし
城島くんとそういうこと、したいって思ったけど
まさかこんな。本当にしちゃうなんて
ぽやっとした頭で、次に来るであろう行為を想像してお腹の奥がうねる様に動いたのがわかった。


『ぁんっ』
「ん、こっち慣らすな」
『あっ、やぁ』

ツプッと城島くんの指が私の中に侵入してくるのがわかって、全身にゾクゾクと感じたことのない快感が走る。

『んっ、んぅ』
「痛くない?」
『ぁ。だいじょうぶ』

ゆっくりゆっくり、あまりにも優しく解すように動く指にじわじわとした気持ちよさがお腹の奥から生まれる。
もっともっとと、城島くんを締め付けるようにナカが動く。

「増やすよ」
『え…ぁっ!んん』

もう一本指を増やされて、揉むようにナカを擦られる。

『んっ、んん』

やだ、なんか、なんか……きもちいい

さっきみたいな急激にくる気持ちよさとはまた違って、じわじわと奥から溶けだすような気持ちよさ。
初めてのこの感覚に、もう頭がそれしか考えられない。

「ここ?」
『ぁ、ぅんっ、ん!』

ピクッと揺れた腰に目ざとく反応して、そこを優しくトントンと押される。
どんどん大きくなる気持ちよさに、飲み込まれそう。

『じょ、くん』
「ん?苗字?」
『いれてっじょうじまくんの』
「いいのか?」
『うんっ、ちょうだい』

これ以上指で触られ続けたら本当に戻れなくなるくらいの気持ちいいのが来てしまいそうだった。
クポッと指を引き抜かれて、その指が糸を引いていたのが目に入って思わず目を逸らす。

ごそごそと、城島くんが動いているのがわかってゴム持ってたんだ。とかボーッと考える。
指は大丈夫だったけど、痛いのかな?

「苗字」
『んっ!』

さきっちょでゆるゆると股を撫でられる。早く入れてと、腰が勝手に揺れて
自分がエッチな子だと、それすらもう興奮する。

「ゆっくり、入れるから」
『ぅん、いいよ』

ぐちょぐちょに解されたソコは、少しミチミチと抵抗したものの思ったより痛みもなく奥まで城島くんを向かい入れた。
ぐうっと奥をゆっくり突かれて、ふわっと気持ちよさが過る。

あれ、これ、やばいかも

『んっあっ!あっ』
「やばい、苗字あったかい」

眉間にシワを寄せて城島くんが腰をゆっくり動かす。焦れったいくらいにゆっくり動かされるのに、最後奥までくるとグッと優しく押し込まれるように突かれて
その動きに気持ちよさが湧き出て来る。

初体験で気持ちよくなんてなれないって、別にたいしたことないって、ネットに書いてたのに。

体の奥底から湧き上がる波のように気持ちいい感覚に身体が震えて喜んだ。
なんかもうこのまま行ったら、きっとこの快感が弾けてめちゃくちゃ気持ちいいのがクルって初めてなのにわかった。
恐さとか、そんなのどうでもよくなるくらい
どんどん脳みそが気持ちいいのに支配されていってる。

『ぁ、あっきもち、いい』
「俺も、気持ちいいよ名前」

城島くんの汗が顎を伝って私のお腹に落ちた。
もう最高に厭らしくて、もう最高に気持ちいい
ああもう、今名前なんて名前呼ばれたら。もうダメだ。
戻れないくらい気持ちいい。

「ツッ!名前、ちょ動いたら…」
『と、とまんないの、あっん』

腰がゆるゆると揺れ出して止まらない。
どんどん気持ちいいのがぶわっと溢れてきてもうすぐ零れそう。

「ごめっ、名前もう無理っ!!!」
『ひゃっ!あっ!!じょうくんっ』

ガバッと太ももを持ち上げられて
城島くんが私の身体を折りたたむようにして覆いかぶさってくる
ガツガツと、でも奥は優しく突き上げられて
身体がガクガクと震えだす。

『あっ、あっこれ、キちゃうっ!きもちいいのっ』
「ああ、俺も、もぅっ名前!」
『んんっ!じょぅくっ、んあっ!あっぁ』
「くっ、」

ビクッ身体が大きく震えて、呼吸がとまった。
絶頂を迎えた後も、ピクッピクッと身体がとまらない。気持ちよすぎる。

「んっ、名前大丈夫?」
『大丈夫…ぁっ』

ボタボタと城島くんから汗が滴る。
ゆっくりと引き抜かれて、急に寂しくなってキュッと無意識に締めてしまった。









結局二人とも汗がボタボタだったのでシャワー浴びて、乾いた制服に着替えた。

「靴も乾いてた?」
『うん、大丈夫そう』
「じゃあ、帰ろっか」
『うん』

城島くんが鍵をかけるのを黙って見ていた。

「あ、あのさっ」
『うん?』
「今度、二人でどっか行かない?」

照れて頭をガシガシかきながら城島くんがそう言った。

『うん!行く!!』

へにゃっと城島くんが笑って歩き出す。
隣に私も並んで二人で歩く。

「その、夏祭りとか」
『うんっ』
「宿題も、一緒にしよう」
『する。楽しみだねっ』
「ああ、その名前。これからよろしく」
『うんっ、よろしくね、譲くん!』

暑い夏の日
これからの日々を一緒に過ごしていけると思うと嬉しくて仕方がなかった。
最高の夏になる予感がした。



(あとがき)



ここまで読んでいただきありがとう御座います。
普通に甘々で終わらせようと思ったけど、無理矢理エロまで入れたら
こんなことになりました。笑
城島さんは優しいから痛い事とかしなさそうだなーって妄想でした。
感想などありましたら、コメントお待ちしております。




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