捲りあげられたスカート

放課後の教室で机に座って厭らしく足を広げる

太腿の間にジャズくんの綺麗な顔があって、赤い舌が蠢く様を直視するのはあまりにもはしたないからダメだと思うのに
ジャズくんの色気にくらくらして、目が離せない。

自分でだってこんなに丁寧に触れたことのない速度で

ゆっくり

味わうように力の抜けた柔らかい赤い舌で太腿の付け根。内側の筋を舐められてお腹がキュウッとしまって、奥からたらりと溢れ出すのがわかった。

くちゅりとわざとらしく音を立てて舌と唇で愛撫されて身体が震える。
恥ずかしくて、漏れでる声を抑えるように口元に両手を当てる。
ふるふると太腿がふるえて、足先がクッと丸まって力が入る。

ああ

ゆっくりと啄むように
ジャズくんの唇がふにふにと割れ目の柔らかい肉を挟む。

『んッ』

ちゅぷっ、ちゅ

吸い上げて唇の間で舌で撫でられて
熱くて、柔らかいはじめてのその感触に頭がどんどん麻痺していく。


「はぁ、ナマエちゃんさあ」

不意に投げかけられた言葉を処理しようと頭を回す

「すっげぇ、やらしーにおいする」

『ぇッ』


ブワッて身体全部の毛穴から沸き立つ様に、恥しさが煮立って

汗腺から"香り"は分泌されるので、もちろん陰部からも放出される。頭には入ってたはずだったのに
いざ言葉にされると煮えるように恥しさに襲われる。

『やだッ』

「なんで?めちゃくちゃえろいよ」

『んッ』

鼻先をわざと肌に沿わせて息を吸い込むジャズくんに恥ずかしくて目が熱くて視界が滲む。嫌でたまらないのに、すごくえっちな気持ちになっちゃうなんて

「はぁ、もう俺……まじで頭おかしくなりそッ」

『あッ!』

べろりと溢れている愛液をすくいとるように割れ目を舌が舐め上げて
力の入った舌先でピンッとクリトリスを弾かれて身体がガクッと大きく震えた。
珍しく余裕のなさ気なジャズくんに、すでにとろとろだった私の余裕も粉々に消されて、羞恥すら快感に変わりただひたすらに気持ちいいが上回る。

内腿の弱い所を撫でていたジャズくんの右手がするりと下にさがって暖かさがなくなった。変わりに左手で恥骨のあたりを優しく撫で撫でされて子宮がキュンキュンとうねる。

『んッ!ぅ』

べろりと剥き出しのクリトリスを舐め上げられて身体全部に力が入る。ジャズくんの舌の暖かさとぬるぬると纏わり付く柔らかさに頭がパチパチ弾けるみたいに気持ちが良くて

舐められるのが、こんなに気持ちいいなんて

「はぁッ、ナマエやばい。えろいッ」

吐息混じりの声で呟くジャズくんにくらくらして

『ひっ!!ああッ!』

チュッチュッて吸われて
ジュルッて音を立てて吸い上げられて

比じゃないくらい


『あっ、う』


身体が強制的にガクガク震えて、弓なりに反って力が抜けない。

きもちい

すごい


「んッ、きもち?」

『ぁっ、あッ』

快感に腰が引けて逃げようとするけど、狭い机の上、ガッチリお尻に手を回されて逃げることができない。
きもちよすぎて、どんどん頭が真っ白になる

『きもひいッ、あっ!も』

ジャズくんの荒い鼻息を感じながらジュルジュルとクリトリスを吸われて、もうすぐに絶頂へと追いやられる。

『イッ、あああッ!!』

ガクガクッて大きく身体が震えて、キュウウッてお腹に力が入って息ができない。

『んっ!んッ、ぁ』

あたまがまっしろで

あまりにもきもちよくて


「んッ、はぁ……」

『ジャズ、くん』

とろんと、脳が蕩けて
太腿でジャズくんの頭を挟んでいたことに気づいて足を離したいのに、余韻で太腿がぷるぷるして動かせない。
ピクピクと身体が勝手にはねて、ぽやんとした快感に包まれたまま

チュプッ

優しく太腿を撫でられて、食べる様なエッチなキスを内側の柔らかいところにされて

『んッ……ふぅ』

「めちゃくちゃイッたね」

上目遣いで、太腿にキスをしながらそう言い放つジャズくんにめろめろで

『きもちよかった』

蕩けた脳みそのまま口からするりと漏れ出たソレに、一瞬ジャズくんがびっくりした顔をして

「舐められんの好き?」

『ぅん』

「よかった」

とろとろした頭で、ジャズくんを見つめて
彼の右腕の先に視線が行く。
下がった手は前かがみになった身体の中心に埋められて私からは見えないけど

きっとたぶん


欲に染まった綺麗な赤い瞳に


ジャズくんがほしいって

お腹の奥がキュンキュンして

だらだらとよだれを垂らして我慢ができない。


『ジャズくん』

「ん?」

私の太腿に頭を預けて目を瞑って静かに呼吸をしてるジャズくんに
もしかして今日はこれで終わりにするつもりなんじゃないかって

そんなのやだ


おく、ナカにジャズくんがほしい


『挿れて』

震える声でおねだりすれば

ゆっくりとジャズくんの瞼があがって

「え?」

『ナカ、ジャズくんの……ほしい』


3回目だとか

教室だとか

好きって伝えてないとか

ぐちゃぐちゃだけど



今はただジャズくんが欲しくて

たまらない


「いれてほしいの?」

『うんッ』

「我慢できない?」

『んッ』

ジャズくんが立ち上がってガタリと椅子がなる。
机に座った私はジャズくんを見上げる様な姿勢になって
ゆっくりとジャズくんは机に手をついて


「俺がほしいの?」


鼻先が触れ合う近さで

ジャズくんの瞳の赤で視界がいっぱいで

唇がかするもどかしさに

するりと、指をジャズくんの頬に滑らせて


引き寄せてキスをする



『ジャズくんがほしい』


心臓がばくばくしてる
顔が熱くて
お腹の奥はじくじく痛いくらいで

懇願するように


『おねがい』


赤い瞳が揺らいで


「いいよ」


今度はジャズくんからキスをもらって


「ナマエにあげる」




熱を含んだ甘くて優しい声

色気を纏った綺麗な笑顔

"ほしい"の奥深く。あなたの全部がほしいって欲望を性で包んでバレないように

すき


すきだよ、ジャズくん


ふるっと小さく身体が揺れて甘く痺れた










『んッ、!』

「ぁーッ」

はしたなく机に座ったままの姿勢でジャズくんを受け入れて
ズチュッとナカに埋まるジャズくんに"好き"と"きもちいい"で頭のてっぺんから足のつま先までが満たされる。
ふうふう息をしながら飲み込まれてしまいそうな快感を享受する。

口から『すき』が溢れてしまいそうで、後ろ手で体重を支えていた両手でギュッとジャズくんの首元に腕を回して力を入れる。それに応えるようにガッチリしたおっきな手でジャズくんはギュッと私に片腕を回して支えてくれた。
耳元で聴こえる耐えるようなジャズくんの吐息に気持ちよくなってくれてるんだと気持ちが高揚する。

どうしよう

すき


ジャズくんがすき



『ぁ、ふ』

緩く下から突き上げるように身体を揺らされて快感が増す。
さきっちょで子宮の入り口優しく撫で撫でされて、最高に甘やかされてる気分だ。

「ナマエ」

『んぁ、じゃずくん』

んべって舌を出してぐちゅぐちゅと厭らしく絡め合う。

「ナマエ」

『ふ、ぁ』

「ナマエッ」

じゅるっ、ちゅぷってエッチなキスの合間に名前を呼ばれて頭がおかしくなる。私も名前を呼んで返したいのに、それごとかぷりと食べられてジャズくんの口の中に私の声は溶けていく。

すき

すき

だいすき


このままじゃ声にでちゃう


必死にジャズくんの唇を貪って、溢れ出てしまいそうな想いをとどめる。

『ひゃッ』

ズンッて強めに奥を刺激されて甘い声が出る。

「王の教室でセックスしちゃったね、俺ら」

『あっ、んッ!』

「バレたら怒られちゃうかも」

怒られるなんてもんじゃないでしょ。なんて思ってとてつもなくイケナイ事をしてるのだとお腹の奥がキュンキュンして

「めちゃくちゃえろい」

『やぁ、ん』

ぱちゅぶちゅッ音がなるくらい強くピストンを繰り返されてもう頭が回らない。

「あー……やばぃ、きもち」

『んッ!ん』

奥ぐりぐりされて

「ん?これ?」

『ぁ、ん。それ、しゅきぃ。きもひ』

「あー、くそッ最高」

『ひゃぁッ』

奥の深いとこ、ジャズくんがいつも気持ちよくしてくれるとこ。
いっぱい強めに揺さぶられて目の前がぐるぐる回る。

『あっ、も、きもちぃジャズく』

「ナマエッ」

少し早くなるリズムに

「なぁ、いい?ぁッ」

『い、いいよ』

はあはあって熱い吐息にくらくらして

『いっぱい、ジャズくんちょうだいッ』

「ッ!ナマエ!」

『アッ!んんッ』

ガツガツと余裕のない快感を貪るジャズくんにきもちよさと、愛おしさが最高に膨らんで

ガッと強く掴まれた腰に逃げられなくて
ひたすらに与えられる快感を受け入れて


「も、イく」

『んぐッ、ぅ』

頭全部真っ白で、息も止まるほど



どくどくと波打つ愛おしさをピクピクと全身で跳ねて受け止めた。














『ベッドあったんだ』

「んー?あったねぇ」

ならなんでわざわざあんないつ誰が来るかわからない教室でエッチしたんだ。なんて思っては、私がオネダリしちゃったからか。なんて今になってソワソワする。
快感とジャズくんへの愛おしさで頭がぐわぐわしている私を優しく抱っこでベッドにおろしてくれたジャズくんは
そのままコロンと私の横に寝転んだ。
やっと思考が再開できる程度に快感が身体から抜けてきた。

ぽかぽかした暖かさと、ベッドの心地いい柔らかさ。疲労感もあってこのまま眠ってしまいそう。流石にそれはダメッと身体に鞭をうってゆっくりと身体を起こす。
開かれた重そうなカーテンに挟まれた窓からキラキラと光が差し込んでいる。それでこんなにぽかぽかしてるんだと納得する。さらにふわりと心地よい風が頬を撫でて、ああもうこれは居心地が良すぎる。
ぽけっとしていると、足の間からトロリと溢れる感覚にキュッとお腹に力が入って顔が熱くなる。

たれ、てる。ジャズくんの
そっか、だって……すごい、どくどくしてたもん今日

ジャズくんのあの射精の感覚を思い出してお腹の奥がムズムズする。
魔術で避妊はしてるけど、それがなかったら……妊娠するかも。そういう、行為を私は彼としてるのだ。指先で下腹部を緩く撫でてで胸がぎゅうーとする
ジャズくんと、そういう

て、付き合ってすらいないのに

好きだってことすら伝えられてもないのに

こんなことを考えちゃだめだ。
だって、そうだ。付き合ってもないのに、そういうことをしてるんだ。
それは、やっぱりイケナイことじゃないの?だなんてズンッと胸がモヤモヤして

幸せな気持だったのに急にざわざわする


「んー」

『ぇっ、』

太腿に感じた重さと、熱に思考が急に引っ張られてピクリと身体が揺れる。
あわてて目線をやれば、目を瞑ったジャズくんが私の太腿に頭を預けている。

え、これは

「眠くなっちゃうね」

前触れのない膝枕に心臓がばっくんばっくんと大きく鳴って、耳まで熱い。

『ぁ、ぅん』

情けないくらいに小さい声でそう返すのかやっとで、そんな私の様子にジャズくんが口角を上げてふっと綺麗に笑う。
また変にざわざわしてた心がこんなに一瞬でひっくり返るなんて
私はなんてしかたがない女なんだろうか。

スカート越しにじわじわとジャズくんの体温がうつって、太腿から全身に熱が伝わる。ジャズくんの左耳のピアスをするりとバレないように指先で触って、このまま彼にも触れてしまいたいと

でもダメだと

きっとこの煩い心臓のばくばくが、指先からバレてしまうから

だからそのまま手を引っ込めるつもりだった。なのにジャズくんがゆっくりと顔を傾けて、そのせいで掌が頬に当たる。

「あったか」

ピクリと手に力がはいる。
じわりと滲む手汗を無視して、ばくばくと煩い鼓動を無視して

ゆっくり
ゆっくりと

髪を撫でて

ぽかぽかした空気
少しだけ上がっていた口角の力が抜けて緩く開く

ジャズくんゆるんだ呼吸と私の呼吸が一致して 
指先が掬う彼の体温に
そのまま溶けて、ジャズくんと私が混ざり合うみたいな感覚に陥る。


ああ、なんだかすごく


「あー、ほんとすげぇすき」



ぽつりと


唇が小さく動いてそう落とされた言葉は


柔らかい暖かさを纏って、ぽかぽかの空気にじわりと溶けて



『ーーッ!』


思わず指先に力が入る。
どんどこなる心臓が落ち着かなくてこめかみまでうるさい。咄嗟に顔を上にあげて目を瞑る。視界を遮断して落ち着けと念じる反面ぐるぐると思考がまわり出す。


すき?

あ、そ……そう。きっとまたあの色気100の悪戯っぽい笑顔を向けられるんだ。
真っ赤になった私を見て、きっとジャズくんは余裕たっぷりに笑って
それで、私はもっと顔が赤くなって
ジャズくんが好きって思うんだ。

恥ずかしいから、そんな姿は見られたくない


でもイヤじゃない

だからこの仕掛けられた罠に少しだけ身を投げてしまおうと
もじもじと、ゆっくり視線を下げると
ジャズくんの瞼は閉じたままで

ゆっくりと上下する胸と、かすかに聞こえる呼吸の音


『ジャズ、くん?』

喉が渇いて声が震えて

「どーした?ナマエちゃん」って、目を細めて悪戯っぽく笑ってよ
ほら。お望みどおり、私冗談じゃないくらいにきっと顔真っ赤だよ?
それみて揶揄うつもりなんでしょ?そうじゃないと

そうしてくれないと



わたし


「ぅおッ!」

ビクッとジャズくんの身体が跳ねて、バッと目が開いた。

「ぇ?ちょ、めっちゃ一瞬寝てた」

ゆるりと起き上がりながらそう話すジャズくんに、心臓のばくばくは止まらなくて

「急にオチてびびったわ」 

寝ぼけてたのか……だからアレは私に向けた言葉かわからないのにってなんとか必死に自惚れない様に自衛するのに

「え、顔真っ赤」

ボンッとさらに上昇する熱に

『だって、ジャズくんがッ』

「え?俺?え??」

すきとか、言うから

喉に引っかかって言葉が出てこない。頭が沸騰したみたいに熱い。

どうせまた私ばっかりこんなに頭がいっぱいいっぱいなっちゃうんだって
私ばっかりって思うのに


「お、れ……なんか言った?」

口元を手で抑えて隠しながらそう言ったジャズくんは
顔が赤くて、耳の先まで赤くて
目が少し泳いでて

『なんか……』

ポツリと言葉を反復すれば

「ぇっ!だから、その、えっと……」

もごもごと、慌てるジャズくん

こんな彼の姿を見るのは初めてで


ぐわぐわと

沸き立つ




『すき』って声に出して伝えて、この想いを明確に表現して 私とあなたの関係性に名前を付けたい。とトクベツになりたいのだとずっと言いたかった。
でも、胸の端っこでこびりついて消えない。ざわざわとした予感が当たってしまったら
もう二度と一緒にいられない

だってきっと

こんなに好きなのは私だけだから



だから必死に溢れないように
お願いだから少しでも長くと懇願するように抑えていた


でも


もうほんとに



『すき』



「え」


『わたし、ジャズくんがすき』


目を見開くジャズくんに、グッと身を寄せて

『ジャズくんが好きなの。ずっと、初めて会ったときから』

「ちょ、ナマエ」

『だいすきなの。ほんとに』

溢れだした想いは戻らなくて、止まらなくて

『ジャズくんじゃないとダメなの』

ギュッと掌を握って


『ジャズくんがほしいの』

声が震える

『私の全部をジャズくんにあげるから』

ずっとずっと
おもっていたこと


『だから、私にジャズくんをちょうだい』


揺れる赤い瞳に
口から捲し立てるように出た言葉に、時間差でじわじわと
とんでもない事を私は口走ったのだと。途端にあけすけに表現した己の傲慢さと強欲さを隠したくなって

『ぜんぶ、じゃなくてもいいから』

付け足すように小さな声で呟いて。
本当は全部欲しいのにこの期に及んで逃げ道を作ろうとみっともなくてなんと情けないことか。

きっと数秒だろうに、とんでもない長い時間に感じる。なんの言葉も発しないジャズくんに胸のざわざわが大きくなって心臓を締め上げる。
どうしよう、目の奥が熱くてじわりと視界が滲む。ジャズくんを困らせるのだけは絶対に嫌なのに困らせてしまっているのだと後悔の念が押し寄せてせめてこれ以上マイナスに思われたくないってなんとか必死に口元に力を入れる。

「ぜんぶ」

爪が掌に食い込むほどに握りしめている拳がジャズくんのおっきな手で包まれて、ピクリと手が震える。
ぐちゃぐちゃな思考で聞き逃してしまいそうになったジャズくんの言葉をあわてて必死に咀嚼して

「ナマエにあげるよ」

『ぇ……ジャズくッ』

耳から入ってきた言葉を処理すると同時に顔を上げてジャズくんを見る。
照れたように、少し困ったようにもみえる表情で笑うジャズくんに胸がズギュンと撃たれて。

「あー…………おれ、もナマエが好きだから」

じわじわと、耳から首まで赤くなっていくジャズくんにこちらもぐらぐらと熱くなる。頭から湯気が出そうなくらい。

「あー……もう」

ずるりと、掌でジャズくんが口を庇って目線を横に逸らす。

「こんな、おれ……全然かっこつかないじゃんか」

『ぇ、ジャズくんはいつでもかっこいいよ!』

「ーッ!だから、そ、ナマエ」

咄嗟に言い返した言葉にお互い更に真っ赤になって

うえ、て、え?

あ。ジャズくん私のこと好きって言ったよね?

今更脳内で反復して

でも全然処理が追いつかなくて


でも


ジャズくんがかっこよくて

だいすきで

ジャズくんもわたしをすきだって
すごい、うれしい

それでいっぱいで溢れる


「ナマエ」

『ふぁいッ!』


思わず嬉しさで顔面が崩壊しそうになるのをなんとか両手の力技でねじ伏せてる最中に声をかけられて、なんとも間抜けな返事になってしまう。
改めて目があったジャズくんは、余韻は引き摺ってるみたいだけどだいぶ落ち着いていて

「ナマエ、俺の彼女になって?」

柔らかく笑ったジャズくんに

『はいッ』

もう心臓すらジャズくんに差し出したように逐一うるさくて

「じゃあ、ナマエの全部もらうから」

『ぁっ』

大きな手で引き寄せられて
ジャズくんの爽やかで甘い香りで満たされて

「俺の全部ちゃんと受け止めてね?」


耳元で囁かれたその言葉は
あまりにも色気の含有量が多すぎて

『ひゃい』

わたしは間抜けな返事しかできない

でもでも

幸せすぎて、それでもいいか。なんてギュッてジャズくんの背に腕を回して
身体の全部に染み込むように、思いっきり大好きなこの香りを吸い込んだ。











〈↓あとがき〉


とりあえず一部完結です!いやーん!応援本当にありがとうございました。長い間。いやほんとに、こんな……長くなって。ずっと読んでくださって皆様本当にありがとうございましたございました。
そしてもっとヤキモキさせるつもりだったのに気づいたらジャズくん気抜けすぎてポロって口走ってて
気づいたらナマエちゃん直球で告白しまくってて
かっこいい大人っぽいジャズくんがガラガラ崩れてたじたじになっちゃいましたー。
めちゃくちゃ応援していただいていたので、こりゃ半端なくっつき方したらお叱りを受けるのではとヒヤヒヤしながら(自意識過剰)いやでももう好き!ジャズくん好き!!て夢主がとまらんかったです。はい。
ジャズくんの大人っぽい色気ダダ漏れな感じがすごい好きなんですけど、でもやっぱり詰めが甘かったりして子供っぽいところもしっかりあってカッコつけたいのに、崩れちゃうジャズくん。素敵。うん。
てことでもう、無事に両想い。もうそんなんこっから、好き好き合戦はじまるやつですやん。笑
甘々好き好きイチャイチャゲロ甘必須です!今後も。お付き合いいただけたら嬉しいです。


どうでもよい補足設定↓

多分悪周期とかもあるので、リアルに万一のときの対策として女の子でちょっと敏感な子は避妊魔術とかかけてるんじゃないかなーって勝手に思ってます。なんでシレッとナカ出し表現ぶっこみました。ちゃんとジャズくん避妊してる?ノンノン常ナカ出しでっせ!


アズアズはナマエのこと好きとか嫌いとかじゃなく、普通に幼馴染として接してたのにバチバチ思春期の時に母に「ナマエちゃん最近すごいいいと思わない?ねぇ」「いい具合に成長してきたわよね!」とか明け透けに言われ過ぎてなんか全部嫌すぎてナマエから距離を取ったという。どうでもいい設定。
その後も定期的に「ナマエちゃんどんどんいいカラダになってくわぁ」とか聞いてないのに言ってくるので
久しぶりにちゃんと会った時につい2周りでかくなってるとか嫌そうに口から出ちゃいました。アリスは育ちいいので絶対女の子にそういった発言はしないだろうに、ついついナマエちゃんに言っちゃったっていう。無駄に長い裏設定でした。





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