ペダル | ナノ
箱学3年と言わせてみる



「…疲れたァ」
「サボってばかりのくせに何を言うか荒北!」
「まあまあ。今日は暑かったからな」
「お疲れ様、みんな。はい、水分はちゃんと摂ること!」
「そうだ。熱中症にならないよう水分をきちんと摂れ」
「日向ちゃんとフクの言う通りだ」
「…日向ちゃん」
「えっ?何かな新開くん」
「今から俺が言うこと、ゆっくり繰り返してくれない?」
「オイ、日向チャン日誌書いてンじゃねーか。邪魔すンなヨ」
「もう書き終わるからいいよ。ありがとう、荒北くん」
「べ、別にィ」
「じゃあ俺の後に続いてゆっくりね」
「何がしたいのだ隼人は」

「熱、中、症。はい」
『……』

「熱、中、症」
「もっとゆっくり」
「ねっ、ちゅう、しょう…」
「最低だなお前」
「荒北、どういうことだ?」
「福ちゃんは知らなくてイイヨ」
「お、おぉ…何やら興奮するものがあるな」
「お前も最低か」
「もう少しゆっくりで語尾を長く」
「ねぇ、ちゅう、しよう?」
「はい、仰せの通りに」
「新開ィィィ!!!」
「ほ、本当にしようとする奴があるか!!馬鹿者!!」
「だって言われたから」
「言わせたンだろォ!」
「でも興奮しただろ?」
「ハ、ハァ!!?黙れ!!」
「俺はとてもしたぞ!」
「俺だけ分からない…」
「福富くん、私も分からないから大丈夫だよ」
「日向…」
「じゃあ次はゆっくり言わなくてもいいから繰り返して」
「う、うん」
「新開くんの、欲しい」
「新開くんの、欲しい?」
「新開!!」
「荒北くんの、おっきい」
「荒北くんの、おっきい?」
「っ!?!?」
「東堂くんの、出して」
「東堂くんの、出して?」
「ぬわわわわ!!?」
「福富くんの、」
「止めろォォォォ!!!」
「靖友、顔真っ赤」
「なっ…!?るっせ!!」
「俺の何だ新開」
「福ちゃんは何も気にしなくて大丈夫だからァ!!」
「日向ちゃん、その、好きと言ってみてくれ」
「す、き…?」
「あ、尽八ズルい」
「非常に可愛らしかった」
「お前らいい加減にしろヨ」
「俺だけ仲間外れな感じがする」
「福富くんだけじゃないよ。私もだから2人だね」
「でも正直ヤバかったでしょ?」
「黙れマジで!!」
「否定はしないんだ」
「ヤバかったな。本当に鼻血が出そうだ」
「出てるよ」
「仲間外れ同士、アップルパイを食べに行こう」
「わあ、いいね。アップルパイ食べたい」
「靖友が鼻押さえてるの見たぜ」
「し、知らねーヨ!!」
「ティッシュをくれぬか?」
「では、行くか」
「うん。あっ、泉田くん達も誘わない?」
「俺は甘いのが食べたい」
「新開…!てめっ、」
「待ってくれ!!俺も行く!!」
「ふ、福ちゃん!俺も行くから!」
「結局、皆行くのだな」

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