「日向ちゃ〜ん!!ウチと一緒に出掛けぇへん!なぁなぁ!!」
「アカン!!日向ちゃんは俺の彼女なんや!!俺と過ごすんが当たり前や!」
「はぁ!?せやかて今日誰もおらへんしやましいことする気なんやろ!」



そんなお馴染みでもある光景を日向は苦笑いしながら眺めていた。

晴れて白石蔵ノ介の彼女となった日向はクリスマスを白石家で過ごすことになった。だが食べに出掛ける白石家は彼女と白石蔵ノ介を二人で残すのを何とか阻止しようとしていた。と言っても友香里だけである。

まぁ、結果的にお母さんの配慮もあり二人は残ることに。






「ふはっ、日向ちゃん緊張しとるん?」
「えっ!えっと…、ちょっとだけ」
「クリスマス過ごすことあっても、付き合っては初めてやもんな」



白石はいとおしそうに彼女を見つめる。近いけど遠かった今までとは違う。今は近くて近い距離だ。簡単に触れられて、いつでもこの唇にキスをすることが出来る。いや、大切にするが、一応だ。



「こない大切な人とクリスマス過ごせるなんて、俺は幸せもんやなぁ」
「そ、それは私もだよ。蔵ノ介くんと、その…、恋人として過ごせて、嬉しい」
「ちょっ…、可愛すぎるやろ!!」



あろうことか白石は彼女に抱きついて、熱いキスをした。彼女は驚きのあまり、ガチンと固まってしまう。無理もない。経験0の日向、しかも無駄にキスが上手い白石に思わずとろけてしまいそうになる。



「蔵ノ介、くん…、ん」
「っ、はぁ…本格的にヤバいわ」



目がトロンとしてきた日向はもう勘弁と言ったところだ。白石は自分もヤバいと感じ、とりあえず唇を離す。ふにゃあとベッドに横たわる彼女は顔を真っ赤にして、ぐるぐる回る頭を何とか冷静にしようとするが、白石に微笑まれ無理だった。


「も、もう。クリスマスなんだから、ダメだよ…」
「クリスマスだからやろ?それに日向ちゃんにこんなこと出来るの俺だけやもん」


隣に腰掛けまたぎゅっと抱き締める。いつもの白石と変わらない気がするのは気のせいだ。恋人独特の甘い雰囲気は勿論のこと彼女が白石を見る目がやはり違う。

大切をもっともっと越えた、愛しい彼を見る目。



「…蔵ノ介くん大好き」
「!…俺も大好きやで」



日向から白石をそっと抱き締め、その頬にチュッと唇を落とした。
彼女にしては大胆な行動に白石は驚きはしたものの、嬉しそうにそれを受け止める。




「あ〜、プレゼントも交換したし、日向ちゃんから大好き言われてキスしてもらってエクスタシーなクリスマスやわ…」
「あっ、待って。もう1つあるの」



すると日向はもじっと恥ずかしそうに目をキョロキョロ泳がせる。白石は不思議そうにそれを見つめていると、やがて胸元のボタンを外す彼女にギョッとした。チラリと見えるレースのものにドキドキと動機が速くなった。







「私を、全部蔵ノ介くんのものにして…?」








(優しく出来そうにないけど、それでもええか?)









クリスマス特別企画
もし◯◯と付き合っていたら


白石蔵ノ介くんでした!
四天大好きなんですよね私。見れば分かりますか!?(笑)

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