cross×時空間の果て×cross | ナノ

cross×時空間の果て×cross(61 / 65)

 
ルティアは、サザルと顔を見合わせた。
困ったような表情。
そのままの声音で、サザルは切り出した。

「話せば長くなるんだけど…」

「うん。そうだよね」

「得難い師との出会い、だったわ」

「あんなに楽しい酒は………魔王を倒さねぇと。飲めないな」

次々と洩れる、四人の言葉。
キカの焦躁は限界に達した。

「えっ!一体、何があったんです?皆さんと私が離れていた、数分間の間に!」

珍しく声を荒げる、彼女をよそに。

四人は、彼らだけが。
たどり着く事が出来た、
異世界へと思いを馳せる。

(ライ、リョウさん、ガイラスさん。そして………ニノさん)

忘れはしない。
もう一つのこの世界を救おうと旅する仲間達の事を。


ルティアの中に生まれた、
新たな決意。


それは、形を現す日の近付く。天竜の意志を、継ぐ者の。

未来を創る、希望の欠片であった―
 

しおりを挟む
表紙topbook一覧

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -