ルティアは、サザルと顔を見合わせた。困ったような表情。そのままの声音で、サザルは切り出した。「話せば長くなるんだけど…」「うん。そうだよね」「得難い師との出会い、だったわ」「あんなに楽しい酒は………魔王を倒さねぇと。飲めないな」次々と洩れる、四人の言葉。キカの焦躁は限界に達した。「えっ!一体、何があったんです?皆さんと私が離れていた、数分間の間に!」珍しく声を荒げる、彼女をよそに。四人は、彼らだけが。たどり着く事が出来た、異世界へと思いを馳せる。(ライ、リョウさん、ガイラスさん。そして………ニノさん)忘れはしない。もう一つのこの世界を救おうと旅する仲間達の事を。ルティアの中に生まれた、新たな決意。それは、形を現す日の近付く。天竜の意志を、継ぐ者の。未来を創る、希望の欠片であった―