それでも好きなんだ 「気色悪い、吐き気がするね」 そう言いながらも君は僕の行為を許すじゃないか たとえば君の背に這う痕 「父上が知ったらなんとおっしゃるか」 家のこと母親のこと、君の誇りを必死に並べながらも僕を受け入れるじゃないか 瞼のあざ 吐き出す膨大な量の欲を身体に受け止めて変わらないふりを、感じていない演技をしてくれるじゃないか 「お舐めよ」 震える声で必死に優位を保とうとするじゃないか。 そんなところが、たまらなく 「すきだ」 たとえば振り下ろされた足が口にはいる そしたらもう 足の先まで好きになる 091219 |