苦しいほどに彼が愛おしい。 彼が欲しい。どうしようもないくらいに。 こんなにも最も近くにいると自負しているのに。 気持ちを打ち明ければ拒絶されるのは分かっている。 すすんだら、越えてしまえば、元には戻ることは出来やしない。 高まる気持ちを隠しにかくしてなお、普段通りにふるまうことの苛立ち、恍惚。 彼に打ち明けたい。受け入れて欲しい。 僕を。 「ああ、───。こんな夜更けに起こすなんて、」 それでも僕はどこかでこの関係を楽しんでいる。 ずっとずっと彼が知らないでいたらいい 「また今日も、なのか?」 知らない 気づけ、気づけ お願いだ。 「ああ。」 隣に眠る君が狂おしいほど愛おしい。 性衝動と紙一重の激情が絶えず僕を支配するから 「殺させないでくれ」 名前の分からないこの感情を 抑える術(すべ)を教えてください 091219 |