×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

苦しいほどに彼が愛おしい。



彼が欲しい。どうしようもないくらいに。






こんなにも最も近くにいると自負しているのに。


気持ちを打ち明ければ拒絶されるのは分かっている。


すすんだら、越えてしまえば、元には戻ることは出来やしない。




高まる気持ちを隠しにかくしてなお、普段通りにふるまうことの苛立ち、恍惚。




彼に打ち明けたい。受け入れて欲しい。


僕を。






「ああ、───。こんな夜更けに起こすなんて、」




それでも僕はどこかでこの関係を楽しんでいる。

ずっとずっと彼が知らないでいたらいい



「また今日も、なのか?」



知らない



気づけ、気づけ


お願いだ。




「ああ。」



隣に眠る君が狂おしいほど愛おしい。





性衝動と紙一重の激情が絶えず僕を支配するから




「殺させないでくれ」




名前の分からないこの感情を



抑える術(すべ)を教えてください


091219
- 1 -