ふんもっふ(6)
2011/05/05 10:44

空智右京



すっ、すまなかった…!
……
その、なんて言えばいいのか…(あの場所にいたらマズいと思って喫茶店まで連れてきてしまったが…どうしたらいいんだ…)
……
あの…(怒ってる…よなぁ…)
…右京、さん…
えっ、あっ、はい?!
…知ってました
え?
右京さんが、男だってこと…
えっ、じゃ、じゃぁなんで…?
お見合いの写真が送られてきた時、僕の初恋の相手に似てるなと思ったんです。でも、写真を見る限り女性だし…お見合いするかどうか迷ったんですけど、なんだか流れですることになって
初恋の…人に似てる…女…、男…!?
それで、お見合いに出てみたら写真と違って、男の人で
………??
確信したんです。あぁ、この人だって
えっ、ち…ちょっと待てよ!?は、初恋の相手が俺!?
はい、そうです
でっでも、俺男だし、会ったのだってお見合いの日が初めてで…!
お見合いの日よりも前に会った事あるんですよ、僕たち
い、いつ…!?
はっきりとは覚えてないんですけどね…。お見合いの日に言ったでしょう?助けてもらった人がいるって
……
僕、柄の悪い人達に絡まれていたところを右京さんに助けてもらったんです
…柄の悪い、男3人組…?
…!そうです、思い出して…?
そうだ、確かにあの日…助けたような…。それが、お前…?
そうです、そうなんです!
初恋の人が男で、それが俺…?
…右京さん…?
な、なんだよそれ…
え…
今までやってきたこととか、全部、全部無意味…?
そ、それは…!違うんです!あの日にいきなり男が好きなんですとか言ったら引かれて、もう会ってくれなくなるんじゃないかと思って…!気づかないふりをしていれば、右京さんはまた僕と会ってくれるんじゃないかと…!
え…
右京さんと、ずっと一緒にいたかったんです…!
ち、ちょっと…
僕は、右京さんが好きなんです…!



ま、まって…!
ここ喫茶店…!
周りの視線が痛い…!




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