がちゃっと扉を開ける。今日もまた居た。
今日は寝ているらしく、布団が人1人分盛り上がっている。
少しだけめくって覗いてみると小さく寝息を立てて寝ている。

少し前のこと。
不動が俺の部屋に来るようになった。
それはまるで猫のように勝手に部屋に入ってきて
人の雑誌を読み荒らしたり、人のベットで寝ていたりと
勝手なことをしてフラフラと帰っていく。
最初はなんだと思ったが、今ではもう慣れた。
というより案外不動といる時間が一番落ち着いたりする。

そんなことを考えながら不動の寝顔を眺めていたら、不動の瞼がゆっくりと開いた。
パチパチと何度か瞬きをしてゆっくり覚醒していく。

不「ん…あ、風丸くん」
風「おはよ」
不「んーはよ…」

まだ眠そうに目を擦りながら起き上がる。
まだ眠いのか?と聞くと別にと答える不動だが眠そうに目を擦っている。
頭を撫でてやるとむっとした顔で手を払われた。
そしてそのまま俺の脇をすり抜けて雑誌を取りに行ってしまった。
ひどいなーと不動の背中に向かって言ってみたが案の定無視。わかってたけどな。
雑誌を選ぶ不動の後姿を眺めているとふと上にあるカレンダーに目が行った。
そしてあることに気がついた。

風「なー不動」
不「あ?んだよ」
風「今日何日か知ってる?」
不「は?2月8日だろ。カレンダー見ればわかるだろ」

風「うん。じゃあ今日何の日か知ってるか?」

俺がそう問うと不動は背を向けたまま
しらねぇよ。と答えた。
俺はベットから立ち上がり不動に近づいて言った。

風「今日は俺とお前の日だぞ」

そう言うと予想通りはぁ?と言って
意味がわからないという表情を俺に向けた。
ついでに風丸くん頭おかしくなった?と笑われた。

風「まぁ聞けよ。今日は2月8日だろ?2は俺の背番号、8は不動の。だから俺とお前の日だろ」

言い終えると不動は少し間抜けな顔をしていた。
心なしか顔は赤い気がするが気のせいかと思った。

だが不動は慌ててそっぽを向いて、バカじゃねぇの。と呟いた
その耳は真っ赤で予想しない反応をしてくれた。
なんだ、こいつこんな可愛い反応も出来るんだな。
つい顔がほころんだ。心臓がドクドクなる。
俺は不動の顔を無理矢理こっちへと向かせる


風「なぁ不動」
不「んだよ…」
風「俺さ、不動のこと好き」
不「…そうかよ」


また不動の顔が色づく。
俺は不動の体を引き寄せ抱きしめる。不動も俺の背中に手を回してくれる。
つい嬉しくて強く抱きしめすぎてしまい怒られた。
それさえ愛しくてこのままずっと一緒にいたくなった。



(2月8日は俺たちの記念日だな!)
(風丸くんまじ女みたい。)




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2月8日風不の日!
間に合ってよかったです
風不好きだ!





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