鬼不←小
小鳥遊が純粋










あんたがあたしの隣に腰を下ろす。

べつに何の理由もない。

そこが空いていたから。

次の試合の話をして、同じMFとして話をする。

あんたがくだらない事を言うから

私が笑う。

それをさらにあたしが可笑しく話すと

今度はあんたが口角を上げる。

そのお菓子美味しそうと言えば

食ってみるかと口に押し込まれる。

それ、毎日巻いてるのかと聞いてくるから

毎日巻いてるわよ。

と答える。



綺麗だな



誉めてもらえれば、相手が誰だろうと嬉しい

特に、あんただから、

尚更。



お、鬼道ちゃんじゃん

隣であんたが傍に立つ人を見上げる。

二人の間に会話が出来る。

あたしの入る余地はない。






見た事のない、あんたの笑顔。

あんたの笑顔は好きだけど


こんなにも、
胸が


苦しいなんて。







(あんたの目線が誰を捉えてるだなんて)

そのぐらい知っていた








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