夕食を食べたあといつも通り自主練
疲れた体に鞭を打ち浴場に向かう
脱衣場に誰かのジャージがおいてあった

他の奴と入るのが嫌で遅くに入っているのに
これじゃ意味がない
そう思いながらも汗だくの体を洗い流したくてジャージを脱ぎ浴室へ向かった

浴室に入ると湯気の中に赤い色が見えた


基「あれ?不動くん」

不「チッ…お前かよ」


浴室にいたのは基山ヒロト


基「舌打ちなんてひどいなー」

不「うるせぇよ」


悪態をつきながら軽く体を流し
基山から離れて背中を壁に預けるようにして浴槽に浸かる


基「そんなに離れなくていいじゃん!冷たいなー」

不「うっせ。つぅかお前、なんでこんな時間に風呂入ってんだよ」

基「んー別になんとなくかな」

不「あっそ」


つまらない理由だったから
適当に返事を返した


基「いつも見ないと思ったらこんな時間に入ってたんだね」

不「別にいいだろ」

基「うん。だって2人きりなれたんだし」

不「はぁ?気持ち悪」

基「いいじゃん。せっかくだし親交深めようよ」


ジリジリとゆっくり基山が近づいてくる
嫌な予感がする


不「こっちくんなよ」

基「そんなケチケチしないでよ」

不「るせっ!くんなって!」


ばしゃばしゃと浴槽のお湯を基山にかけるが効果はない


基「こうすりゃ逃げられないでしょ?」


背中にある壁に手をつき俺を見下ろす基山
ニヤニヤしててムカつく


不「ニヤニヤしてんじゃねぇよ。いいから離れやがれ」

基「それは出来ない相談だな」

不「お前がどけばいい話じゃねぇか」

基「やだよ。可愛い不動明王の裸体だよ?簡単に見過ごせないよ」

不「誰が可愛いんだよ。きもちわりぃ」

基「いいじゃん。ちょっとだけ。」


ね?なんて言いながら撫でるように肌を触ってくる


不「っ…やめ、ろって…」

基「わースベスベだね」


腰辺りを撫でていた基山の手がだんだんと下に下がる
ヤバイ。そう感じた時は遅かった


基「不動くんの小さいんだね」

不「…っ!」


やわやわと揉むように触れられる
基山の手首を掴み静止させようとするが
自身を少し強めに握られ力が抜ける


不「っくそ…やめっぁ…」


上下に擦られ次第に固くなっていくのがわかる


基「固くなってきたね」


いつも聞く基山の声より低い声で
耳元で囁かれ肌が栗立つ
そのまま基山の舌が耳を這う
ビクッと体が跳ねる


基「あれ、耳弱いんだ」

不「う、るさぁっ…もっやめ、ろ」

基「……はい。おしまい」


いきなりパッと手が離れる
えっ…と間抜けな声が漏れた


基「あれ?どうしたの?期待した?」

不「っ!!!」

基「お風呂なんかでしたら逆上せちゃうでしょ?続きしてほしかったら後で部屋においで」


待ってるよ、明王。
そう言い残し浴室から去っていった

不「……うっぜぇ」


呟いた声は浴室に響いて消えた

結局風呂上がりに
基山の部屋に行ってしまったのは
また別の話








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スランプktkr
基不おいしい(^O^)





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