春「みなさーん今日の練習は以上です」


マネージャーのその声で
今日の練習が終わる

みんなが口々に
「疲れた」や「腹へった」
など汗を拭きながら言っている

俺は顔を洗いに行くためグラウンドを離れた


不「はぁ、あちぃ…」


ばしゃばしゃと
顔を水をぶつけるようにして洗う

濡れた顔を拭きながら
日陰に座る

ぼーっと空を見上げる

戻ろうかと思っていたら
後ろで足音がした


不「鬼道ちゃん??」


返事がない
でも俺のとこに来るなんて
鬼道ちゃんくらいしかいないから
振り向くことはしなかった

すると不意に後ろから抱き締められた


不「おい、鬼道ちゃん?どうしたんだよいきなり」


仮にも俺は鬼道ちゃんの恋人という肩書きを持つ
だが鬼道ちゃんが外で抱き締めてくるなんて初めてだ


不「おい、鬼ど…」


振り向くと目の前が肌色で覆われた
そして唇に暖かいものが触れる

わざとらしくちゅっと音をたてて
唇が離れた

そして目の前を覆っていた手が離れ
目の前に空の色が広がった


不「風、丸…?」

風「やっぱり不動と鬼道はそういう関係なんだな」

不「チッ…なんだよてめぇ…」

風「別に。なんか気になるんだよな」

不「あ?」

風「フッ…なんでもないよ。飯までに戻れよ」

不「るせぇ」


クスクス笑いながら髪を揺らして去っていった


不「くそ…意味わかんねぇ…」


唇を触る
まだ暖かい


不「…あちぃ……」






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風不おいしいwww






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