ある日合宿所で

厳しい練習を終え
夕食や入浴などを済ませ
就寝まで好きなように過ごしていい
言わば自由時間のようなものだ

そんなとき部屋の扉を叩く音がした

俺は読んでいた雑誌を置き
扉をあける

そこには意外な顔があった


鬼「…不動?」

不「んだよ変な顔して。俺が来たらまずいの?」


一応不動は恋人という肩書きを持っている
しかし俺が部屋に行くことはあっても
不動から部屋に来ることなどなかった


鬼「別にまずくないが、驚いただけだ。」

不「へぇー」


興味なさそうに返事をし
俺の脇を擦り抜け部屋に入って行く


不「なんだ、普通に綺麗だな」

鬼「散らかっているのは嫌なんでな。」

不「だろうな。」


ベットに倒れこむ不動
何をしに来たのか謎だ。

まぁ別に居ても支障はない
むしろいてくれたほうが心地よいからな

俺は先ほど置いた本を拾い
ベットに腰掛ける


鬼「不動、何しに来たんだ?」

不「……別に。用がなかったら来ちゃいけねぇの?」


少し怒ったか
顔を見るとムスッとした表情をしている


鬼「そういうわけじゃない。ただ珍しいからな」

不「暇だったんだよ。」

鬼「そうか。」

不「何にやけてんだよ。俺が来てそんなに嬉しいわけ?」


馬鹿にしたような口調
別ににやけているつもりはないんだがな。


鬼「そうだな。嬉しいな。」


素直に言ってみる
すると不動は一瞬驚き
舌打ちをしてそっぽを向いた
耳がほんのり赤くなっている


鬼「そういう不動は俺に会いたくて来たのか?俺が恋しかったか?」


少し反撃。
不動と同じように馬鹿にした口調で問いかけた。

すると不動はそっぽを向いたまま


不「だったら悪いか…」


と耳を真っ赤にして呟いた。
反撃するつもりが思わぬ返事をもらってしまった。


鬼「…不動、こっちを向け」

不「あ?命令すんな」

鬼「じゃあこっちを向いてくれ、明王」

不「っ……」


少しだけ不動の顔が俺の方を向く
その顔は真っ赤で目だけは生意気に俺を睨んでいた

俺は不動の顎に手を添えて
こちらを向かせる
そしてゆっくり自分の顔を近付ける


不「待てっ」

鬼「……なんだ」

不「ゴーグル。痛いから外せ」

鬼「わかったよ。」


ゴーグルを首まで下げて
ゆっくり不動の顔に近づく


不「おせぇ。」


不動が俺の後頭部を掴み
噛み付くようにキスをする。

唇を離すと


不「俺をリードするなんてまだまだ早いぜ、鬼道クン」


と馬鹿にされた







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たまに素直な鬼不に萌える(^O^)
2人ともツンデレなんですよ

落ち微妙なくせに無駄に長い






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