風丸×不動





「風丸くんさー髪暑くねぇの?」



今日は監督の都合で午後は練習がない。
久々に与えられた自由な時間に俺は恋人である不動と特に何をすることもなく部屋でだらだらしていた。
不動は雑誌を読み俺はボールやスパイクの手入れをしていた。
すると突然不動が思い出したように俺に言ってきた。


「風丸くんさー髪暑くねぇの?」
「どうしたんだいきなり?」
「別に。なんとなく」
「不動は涼しそうだよな」
「喧嘩売ってんの?」
「売ってないよ」
「…うぜー」


俺の対応が嫌だったのか、不動は機嫌を損ねベッドに沈む。
俺に背を向けて雑誌をぺらぺらとめくっている。
俺は立ち上がって不動に近づいてみる。
顔をのぞけばきもいと叩かれた。ちょっとひどいだろ。


「痛い。」
「知るかよ。ばーか」
「何きれてんだよ」
「うっせ。」
「あきおちゃーん」
「黙れハゲ」
「それお前だろ。」


また殴られた。しかも今度はグー。いてぇって。
たぶん髪型馬鹿にしたから怒ってんだろうな。馬鹿にしてないのに。
不動の頭に軽くキスして抱きしめる。
小さく離せって言われたけど無視。


「不動」
「…んだよ」
「すき」
「…っそ」
「うん」

ぎゅっと抱きしめまた頭にキスをした。
うざいと言われたけどもう一回した。


不動の耳が真っ赤なのは暑いってことにしといてあげよう。










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明王月間企画
イナズマジャパンの2番 風丸 一郎太Back



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