円堂×不動





今年も夏がやってきた。
夏は正直嫌いだ。
暑いし、サッカーとかやる気でねぇ。

とか思ってる矢先から部屋にあいつがやってきた。


「ふどー!サッカーやろうぜ!」

いつものセリフを大声で叫ぶ円堂。
サッカーボールを持っていつも通りの笑顔で。
あいつには季節なんて関係ないらしい。
キーパーだから長袖なのに、暑くねぇのかよ。


「やだ。暑い。」
「えーやろうよー」
「他当たれよ。」
「やだ。不動がいい。」
「やだって。俺寝る。」

そう言ってベッドに横になって円堂に背を向ける。
そうすればきっと諦めて帰ると思ったて。
俺の予想通りすぐにパタンと扉の締まる音がした。

ちょっと悪かったかもしれないから日が落ちてきたころに相手してやろう。

そんなこと思いながらうとうとしていると、背中が熱くなった。
理由はすぐにわかった。
出て行ったはずの人間が俺の背中にくっついているのだ。

「…お前何してんの?」
「え?」
「え?じゃねぇよ。なんで居るんだよ」
「不動がサッカーしてくれないから。」
「他のやつとやれって」
「やだ。不動がいい。」

ぎゅうっと抱きついてくる力が強くなった。
うぜぇ、熱い、あつい…

「…夕方、なら」
「え?」
「昼間は暑いから嫌なんだよ。夕方なってからならって」
「やった!じゃあ夕方まで一緒にいる。」
「…勝手にしろよバカ」

しばらく抱きつかれたまま動かなかった。
体温の高い円堂から伝わる熱のせいか、それとも夏の暑さか、
しばらく体の熱が下がらなかった。






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明王月企画
イナズマジャパンの1番 円堂 守






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