▽どちらかと言えばR-15くらいかも




「っ…篤志、さっ…」
「くっう…ぁ…」

いつも背を向けて声を必死に抑えながら抱かれる貴方。

「あつ、し…さっ…篤志さんっ…」
「ふぅっ…ひっ…ぁっん…」

絶対に俺の名前は呼ばない貴方。


貴方は誰を想って俺に抱かれてるんですか…?








「あれ、南沢さん帰るんすか?」
「……」

行為を終えて数分。
南沢さんはさっさと立ち上がって服を手に取る。
俺のほうは1度も見ない。

「篤志さーん!聞いてますー?」
「…んだよ」
「帰るんすか?」
「帰る。」
「明日部活ないし遅いから泊まればいいじゃないすか。」
「…やだ。」

俺に背を向けたまま答える。
いつもこうなんだよな…。

「あ、南沢さんケツから俺の垂れてるっすよ」
「っ!お前、中に出すなって言ってるだろ!!!」

あ、やっとこっち向いた。
こんな嘘に引っかかるなんてなー。
慌てた様子の彼の引きベットに戻す。
上に馬乗りなって彼の首もとに顔をうずめる。

「嘘ついたな…」
「あんたが帰るから。」
「っせーよ。離せクソガキ」
「いやっす。」

顔を上げて南沢の唇に俺の唇を近づけていく。
しかし後一歩のところで手で防がれた。

「キスは嫌って言ってんだろ。」
「1回くらいいいじゃん」
「嫌なんだよ。」
「あの人だけってことっすか?」
「…そんなんじゃねぇ」

俺の顔を手で押さえたままプイッと顔を背ける。

ムカつく。
俺のことなんか見てないくせにセックスだけして。
俺の気持ちは無視だし。
あの人のことしか考えてないくせに。
ムカつく。ムカつくのに…


「もう1回シましょう、先輩。」


貴方に溺れていく俺が一番ムカつく。











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三←南←倉のつもりで書いた。
倉南というより三←南←倉が丁度いいと思う!
3人の長編書きたいなーとか思う









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