秋も終わり
次第に気温も下がり
冬がやってきた。

そんなある日俺は不動と2人で出掛けた



不「なんで2人で出掛けなきゃいけねぇんだよ」

鬼「たまにはいいだろ?」

不「よくねぇ。見られたら面倒じゃねぇか」

鬼「誰にだ?」

不「…ペンギン野郎とか!」

鬼「佐久間か。別に問題ない」

不「俺はあるの!第一寒いの嫌いなんだよ」

鬼「意外だな。そんなに白いから好きなんだと思っていた。」

不「色関係ねぇよ」

鬼「そうか?まぁいい。それよりほら、貸してやるよ。」


寒そうにする不動の首に
俺が捲いていたマフラーを捲く


鬼「これで少しはましだろ??」

不「っ…クソッ//」

鬼「???」

不「なんでもねぇ!さっさと行って帰るぞ!」



スタスタと先に行ってしまう不動


鬼「待てよ」


手を掴む
ひんやりと冷たい不動の手が俺の手の熱を奪う


不「ばっ!離せ!」

鬼「……いいだろ、少しくらい。な?」



不動の手を掴んだまま
上着のポケットへと手を突っ込む



鬼「ほら、こうしていれば寒くないだろ。それに、周りからは見えないさ。」

不「…ばーか」

鬼「たまにはいいだろ。」



ポケットの中で握った不動の手の温度が心地よかった。



鬼「不動。」

不「あ?」

鬼「冬っていいもんだな」

不「……そうかもな」



ポケットの中の手が
少しだけ握り返してくれた。


寒空の下
ポケットの中と胸は暖かさでいっぱいだった。



鬼「明王…好きだ。」

不「…あっそ。」






END

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鬼不で冬をネタにww

イケメソな鬼道ちゃん難しいです






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