▼倉間視点



今日は珍しく部活が休みと言われたが
部室に置いている物が必要になったから
1人で部室へ繋がる廊下を歩いていた。

今日ここに来るのは自分くらいだと思っていたが
前方から髪の長い少女が走ってきた。
少女はどうやら泣いている様子だった。

女を泣かすサッカー部員なんて予想がつく。

俺は少し足を早めて部室へ向かった。
俺の予想通り部室には明かりがついていた。
中を覗けば予想通りの人物。


「また女泣かせたでしょ、南沢先輩」
「…お前なんでいるんだよ。」


部室の扉を開けるとそこには南沢先輩がいた。
先輩は俺の顔を見るなり嫌そうな顔をした。
そんな顔しなくてもいいのに。


「あの子今月で何人目ですか?10…は先週いったか」
「知らねぇよ。お前に関係ないし。」
「ありますよ。俺、先輩のこと好きだし。」
「生憎俺はホモじゃない。」
「奇遇ですね、俺も違います。」


飄々と答えれば先輩はより一層嫌な顔をする。
お前うざい…。と一言言って先輩は部室を出ていってしまった。
俺は慌てて目的の物を探したが見つからず
諦めて先輩の後を追った。
少し走ったところで先輩を見つけたのでスピードをあげ名前を呼んだ。

まだ振り向いてはくれなかった。



いつか貴方が振り向くまで
俺は貴方を追い続けます。
















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一応倉南
倉→南状態だけど

倉南まじ広がりーよ










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