寝て覚めてを繰り返しているといつの間にか朝日が昇っていた。 ベットから出てリビングに行く。 ちゃんと寝れなかったからか、フラフラする。 「源田ぁ!ご飯は?」 しかし俺の声はただ虚しく部屋に響いた。 そこで気付いた。 源田がいない。 書き置きもない。 源田は昨夜から一度も家に帰っていないのだ。 不安が駆け抜ける。 「っ…げ、んだ…げんっ…源田っ!」 俺は裸足のまま外に飛び出した。 マンションの階段を掛け降りて源田の姿を探す。 「源田…源田………こ、じろ……」 源田がいない。 どこかに行ってしまったのか。 もう帰って来ないのか。 不安が大きくなった。 怖い… 肩を震わせながらその場にしゃがみ込んだ。 「こう…じろう……幸次郎……」 しばらくそこから動けずただ源田の名前を呼んでいた。 いつも隣にいるから気づかなかった。 俺は源田に依存していたのだ。 Back . |